どうしてイスラム国を核攻撃しないのだろうか。
アメリカ人が言う、広島と長崎に原爆を落とした理屈。「戦争を早く終わらせて、犠牲者の数を抑えるため」。
まったく同じことが、イスラム国に関しても言えるのではないか。これ以上の周辺国への勢力拡大や、外国人へのテロを防ぐ。有志国連合の戦死者をなくす。そのために、非戦闘員もろともイスラム国を地上から「消す」。
だが、その気配はまったくない。ということは、「戦争を早く終わらせて云々」という理屈はあくまでも「タテマエ」で、本気で信じているアメリカ人は実はほとんどいない、ということなのだろうか。
今回の件での救いは、外務省の役人が公の場で「自己責任」などと発言しなかったことか。何でもかんでも「自己責任」にしてしまうと、わざわざ税金を払って国家を維持する必要があるのか、ということになる。「自己責任論」は、国家解体の始まりだ。