ヴァレンティノの広告が炎上したことで、寺山修司監督の映画「草迷宮」が注目されているが・・・。
映画では、砂浜の上をどこまでも延びる帯の上を、三上少年(確かこれがデビュー作)が逃げていくのだが、確か素足だったと思う。ハイヒールは履いていない。
映画のこの場面を動画で見て、「今の時代にそぐわない表現で、わけがわからないし気持ち悪い」などとコメントしている人がいるが、時代がどうのこうのではなく、単純にあなたの趣味に合わなかっただけだ。この映画のテーマは「母子関係」だが、これを突きつめればどうしても「気持ち悪い表現」になってしまうのだ。
「どこまでも延びる帯」は「へその緒」であり、「母と子の絆(束縛)」だと思うのだが、どうだろうか。この機会に、ぜひ映画「草迷宮」を観てほしい。