スティルポン「人間が存在すると言っている者は、それによってどの特定の人をも指しているのではない」。唯名論の元祖?
プラトン「存在するもののうち、あるものはそれ自体だけで独立にあるもの(絶対的なもの)であり、あるものは何かとの関係であるもの(相対的なもの)である」。プラトンは人間を前者だとするが、いや、後者だとするのがキルケゴールだ。
ゼノン「人間にとっては理性に従うことが自然であり、それこそが徳である」。スピノザの汎神論の先取り?
エピクロス「動物たちのうちで、互いに害することも害されることもないようにするための契約を結ぶ能力のなかったものどもにとっては、正しいことも不正なことも何ひとつなかったのである」。社会契約論のオリジナル?
さすがはギリシア哲学。今につながっているのにゃ。さらに・・・・・・。
プラトン「感覚されるものには、本来つねに『なる』ということだけがあって、『ある』ということは決してないのであるが、思惟されるものは、何ひとつこれから失われることもなければ、また何ひとつこれに付け加わることもないものなのである」。シュペングラーの「なるものとなったもの(あるもの)」は、ここから来ているのか。感覚と思惟のどちらを重視するかでプラトンとは違うが。彼は、古代のギリシア文化と現代の西洋文化はまったく違う、と主張している(「西洋の没落」)のだが、そのくせ自分では・・・・・・。