創世記1,1~3。 初めに、神は天地を創造された。地は混沌であって、闇が深淵の面にあり、神の霊が水の面を動いていた。神は言われた。「光あれ。」こうして、光があった。
英文は In the beginning, when God created the universe, the earth was formless and desolate. The raging ocean that covered everything was engulfed in total darkness, and the Spirit of God was moving over the water. Then God commanded, "Let there be light"- and light appeared.
聖書は循環的な構造をしている。つまり、同じパターンの繰り返しでできている。人間は、何度も神を裏切っては立ち返る。最後の審判も、何度も繰り返されるだろう。そんなわけで、創世記の冒頭にもどって終わることにする。
日本語版では「闇が深淵の面にあり」というあっさりした表現だが、英語版はかなり違う。「荒れ狂う大海がすべてを覆い、それをさらに大いなる暗黒が飲み込んだ」、とでも訳すべきか。その後で、神が光を創造する。つまり、暗黒は光よりも先に存在していた。いや、それだけではなく・・・。
暗黒は、「創造されざるもの」なのだった。「生まれることも死ぬこともなく、変わらない永遠があるだけ」とプルタルコスが書いた(「デルポイのEについて」)、神の属性をもっているのにゃ。
あと、「神の霊」という表現は、クドいかな。神はそもそも霊体なのだから。こんなところかにゃ。