「ビートたけしのスポーツ大将」を見たのだが・・・。
女子バレーのNEC対共栄学園。ゲストの共栄OG益子直美の昔の写真がイマイチ。こっちの方がいい。ていうか、個人的にはこれが彼女のベストショットだと思っている。山城監督が邪魔ではあるが。松平康隆著「ザ・バレーボール」(新潮文庫)より。
益子は1984年、春高バレーの準決勝で、当時日本の女子バレーにはなかったジャンピングサーブとバックアタックを駆使し、八王子実践を破った。この試合は今でも語り草になっている。以後、ジャンピングサーブとバックアタックは共栄学園の伝統になり、やがて高校バレー、さらには日本リーグ全体に広まった。NECにも共栄から大貫、浦田といった選手が加入し、活躍した。今ではタレントのイメージが強いが、益子にはこのような「文化的英雄」の側面がある。
90年代になると共栄は、変則的なツーセッターシステムを採用し、春高バレーで優勝した。フォワードに上がっている方のセッターがトスアップし、さらにツーアタックを多用するという戦術で、相手を攪乱したのだ。
そのような新しい戦術が、番組で見られなかったのは残念だ。もっとも、共栄学園だけではなく、今の全日本の課題でもあるのだが。