「ある家族の血の起源」を聴く。
天井桟敷音楽作品集のVOL.3。5枚組。さすがにワシも疲れてきたが、買ってよかった。
まずジャケット。粟津潔さんのラフスケッチをもとにしたそうだが、いかにも70年代初期の天井桟敷という感じで、たまらん。
それから、ディスクユニオンの購入特典のおまけCD。4曲入り38分で、内容も、これだけで独立した作品になりそうなくらい充実している。まず、「ノックM3」。森さんが弾いているのだろうか、切れ味鋭いギター・プレイ、それも、天井桟敷の音楽としては珍しい、典型的なブルース・ギターに驚いた。そして、「邪宗門・初期形」。静かなオープニングから、おなじみの合唱になだれこんで行く展開がスリリング。続いて「民間医療術・初期形」。「国境巡礼歌」に入っているバージョンにはない、キーボードの強烈なリフが魅力。ラストが「母恋餓鬼・初期形」。J・A・シーザーによる弾き語り。実に、生々しい音だ。同じ部屋で彼が歌っているような感覚になる。
本編はまだ聴いていないが、おまけがこれだけ凄いのだから、間違いはないだろう。