リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

Easy Baroque Pieces (9)

2021年03月06日 15時52分59秒 | 音楽系
作品の清書が6合目くらいまで来ました。以前このシリーズで、曲はいちいち弾かず、PDFの画面を見ながら曲を選定したり運指を付けたりする、というようなことを書きましたが、実際に弾いてみて、付けた運指を確認しています。運指は理屈ではこうだけど弾いてみると実際にはこっちのやり方の方が弾きやすいということがときどき起こります。

選んだ曲を集めて曲集にする予定ですが、始めは単品の作品を集め、後半は組曲として構成できるように配列する予定です。

目を通したマニュスクリプトは十数冊になりますが、主にヨーロッパの中央から東寄りの地域のものを選んでいます。曲数は単品ベースで40曲近くになりそうです。技術的には平易なものから中の上くらいのレベルです。難しい曲はドレスデン写本やロンドン写本などにいっぱいありますので、一定のフィルターを通して(弾きやすくていい曲)選んだ初・中級向け曲集はバロック・リュート学習者の役に立つのではないかと思います。

目を通したマニュスクリプトで一番多い舞曲はメヌエットです。人気があったのでしょう。調性は数えてみたわけではありませんがヘ長調が一番多い感じがしました。曲集ではあまり曲種や調性が偏らないようにはしていますが、メヌエットはすでに10曲は選んでいます。