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続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

町内会長最後のお仕事とDX

2021年03月24日 16時14分36秒 | 日々のこと
本年度仰せつかりました町内会長の役職も今月末でお終いです。今年はコロナ禍のせいで(お陰で?)総会やら宴会、防災訓練などが全てなくなりまして、送られてくる文書管理をしていただけでした。年度末の役員会はさすがに行いました。これもホントはZOOMでやりたかったところですが、とてもじゃないけど無理なのでリアルで行いました。役員会の決定事項で年度末の総会はなし、年度初めの親睦会も昨年に続きなしということになりました。

最後の仕事として役員の変更などを報告しなければなりません。文書自体がPDFで届いてWEBのフォームに記入というのが世間では普通になりつつありますが、自治会連合や市役所からの連絡はそうではありません。大仰な封筒に入れられて送付、返送も郵送かせいぜいファックスまでです。

送付された大きな封筒に入っている書類に目を通します。このデカ封筒、毎回新しいのを使って送ってきますが、表面に「ナントカ自治会連合」って大きな字で印刷されていますので、再利用もままならず、もったいないなと思いつつも結局捨てています。

で、まず「手書き」で書類に必要事項を記入して、封筒に入れて糊を付けて封をしました。あとでポストに入れに行きましょう。次の町内会長の移動報告は同じ内容ですが、微妙にフォーマットが異なりそれを3か所に提出しなければなりません。そのうちの一つは市の施設に持参してください、と書いてありましたが、冗談ではありません。市に連絡をしてファックス番号を教えてもらいましたが、なんで書いておかなかったんでしょうねぇ。よその自治会長さんはのこのこと提出に出かけているのでしょうか。

ウチはプリンタがいわゆる複合機ですので、一応FAXは付いていますが、ほとんど使うことはありません。今日は滅多にない晴れの出番です。ピボポピピッ、ガー、ピーヒョロヒョロロ~、いやぁ昭和の音ですなぁ。昭和のFAXあるあるは、通話とFAXが兼用になっているため電話に出て「もしもしー」の声が聞こえるパターン。でもまさか令和の今日、それはないでしょう、と思っていましたらどなたかしゃべる声が聞こえてきました。やっぱりまだそういうことがあるんです。あと別の送信では同時に到着した通信があったため、しばらく保留というのもありました。メールとかWEBでフォームに記入式ならあっと言う間に済むのですが、ひとときの昭和レトロ(前期平成レトロ?)に浸ることができるゆったりした無駄な時間を過ごさせていただきました。

国は行政のDX化に取り組んでいますが、現実的にはこのレベルから改善していかなくては本当の意味でのDXにはならず、本当に難事業でしょう。もう絶望的みたいな感じすらします。自治会関連の役職に携わっている方が代替わりになって今の40代の方がそういった役職に就くころには自然とネットを使ったやり取りができるようにはなるでしょうけど、それでは遅すぎます。20年前に草の根のDXはやっていなければなりませんでした。