リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

半田ごての使い道

2021年03月02日 15時00分48秒 | 日々のこと
回転ずしに行くとついつい炙り系の寿司を取ってしまう私ですが、ネタは大体はバーナーの炎で炙っているようです。中にはバーナーを使わずに半田ごてでやってるところがあってネットで話題になっていました。なるほどこの方法、意外といけるかもしれません。鉛中毒になるという意見もありましたがどうなんでしょうねぇ。別に半田がこての先についていないのでやればいいような気がしますが。

半田ごてはネタ炙り以外にも、使い道があります。私はリュートのフレットの端を焼くのに使っています。フレットはガットですので、端に半田ごてを当てると焦げて小さな玉ができます。わっかを作ってネックに巻き、ペンチでぐっと絞めてから切断して、ゆるまないように切った端をまた半田ごてを当てて玉を作ります。



この「玉」を作るのは別に半田ごてを使わなくても、ライターでもマッチでもろうそくでもなんでもいいのですが、炎が出るものは下手すると弦やネックの塗装を焼くこともありますので、生徒さんには半田ごてを薦めています。ただ私が見た限りではプロの製作家は皆ライターを使っています。予熱不要でさっと使えるからでしょうが、よい子は真似をしないほうがいいかも知れません。

バーゼル留学時代の下宿にはなぜか半田ごてが備品?として置いてありました。日本のものは100V仕様で使えませんので持っていきませんでしたが、ちょうどうまい具合に置いてあったのでそれを使わせていただきました。たまたまかつて電子工作が好きな人が住んでいたということでしょうが、私の前の住人もリュートの人だったので多分それをフレットを巻くのに使っていたことでしょう。