リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

命名センス(1)

2021年03月30日 10時43分27秒 | 日々のこと
新型コロナウイルス対策の改正特別措置法で新設した「まん延防止等重点措置」は通称みたいに「まんぼう」と呼ばれることがあります。お魚のマンボウ、ひところ人気があったどくとるマンボウこと小説家北杜夫さんなんかが連想されます。マンボウという名前のお店も結構あります。

お役所が公式に「まんぼう」と言っているわけではありませんが、明らかに「まんぼう」と言ってください、という感じがする名称です。お役所にしてはなかなかネーミングセンスありますね。単なる偶然かもしれませんが。(笑)

お役所のネーミングは放っておいたら漢字がいくつもならんだり漢字でなくともやたらと長く覚えにくいものが多いです。介護老人保健施設、特別養護老人ホームなんか長いですが、これらは老健、特養という短縮語を作って普及しているのでかろうじてセーフでしょう。

桑名市だとかつての公民館を全て名称変更しました。中央公民館が「桑名市パブリックセンター」、各地域の公民館は、なんとか「まちづくり拠点施設」になりました。長ったらしくて覚えにくいし、センスもありません。英語のPublic は public school, public zone, public address みたいに接頭辞のようにして使う形容詞です。一方Center はナントカ center みたいに接尾辞みたいに使う語です。この2語を並べてもイメージがわきませんし、そもそも長すぎます。「まちづくり拠点施設」も同様に長すぎます。「公民館」なら3文字。公民館だといけないのですか?(どっかの野党議員みたいな調子で)