リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

戦術核

2022年03月16日 10時46分04秒 | 日々のこと
ウクライナは今大変なことになっていますが、膠着状態から脱するためロシアが戦術核を使う恐れも出てきたという報道がありました。戦術核というのはWikiによりますと;

米ソ間の核軍縮協定などでは射距離500km以下のものが戦術核兵器であると定義されている。
この分類は使用目的と運用方法によるもので、必ずしも核弾頭の威力の大小とは一致しない。

とのことです。新聞なんかでは低出力の核爆弾なんて書いてあるものですから、それなら通常兵器で攻撃しても変わらんじゃん?と思っていたのですが、実際は広島や長崎に落とされた爆弾と同じくらいの出力らしいです。

これは何メガトンもある核爆弾に比べて低出力、あくまでも相対的に低いということで、広島・長崎級の核爆弾が現代では「小さい」「低出力」であっても被害はやはり甚大です。

核軍縮というのも広大な地域を遠く離れたところからICBMでブチ込むとか巨大爆撃機で落とす核爆弾に対してだけらしく、いわゆる戦術核というものに対しては行われていないようです。今朝読んだ新聞に載っていたのですが、知りませんでした。戦術核ってちっちゃな核兵器だとばかり思っていましたが、実際は広島・長崎級です。やはり通常兵器の破壊力とは桁が違うわけです。そりゃそうです、通常兵器で出来ることだったら何も核兵器を使うことはないですから。

そんな恐ろしいものを絶対に使わせてはなりません。ただ一発使っただけで世界が破滅に陥るとか第3次世界大戦勃発だ、とわめくつもりはありませんが、世界はかなり混乱に陥ることは間違いなく、戦後のことを考えるとロシアにとってはかえって不利なんではないかと思います。ロシアにはここは冷静に考えてもらいたいと思います。でもそもそも冷静に考えていたらウクライナ侵略はしなかったでしょうから、怖い話です。