リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

90年代の作品(26)

2022年03月14日 17時48分08秒 | 音楽系
まだまだあります90年代の作品。

今回は演劇「人形館」のテーマ・ミュージックです。1991年9月頃の作曲、音源制作です。11月の文化祭で行う演劇「人形館」のための音楽を沢山制作しました。「人形館」とはWikiによりますと、1978年、東京都豊島区立雑司ヶ谷中学校演劇部と渡辺茂によって作られた、とあります。学校の図書館にあった演劇集の本から選んできたと聞いていました。

ウィキペディア「人形館」

本曲はサビから始まり、AメロBメロと続きます。Bメロでは何度か転調を繰り返し盛り上がり、サビにつながります。そして「ガラスが割れる音」とともに最後のサビが半音上のキーに転調します。(4:00あたり)その後フェイドアウトします。

この曲は序曲でもありますので、舞台の緞帳が下がっている状態で始まり、3:30あたりで会場が暗転、緞帳が上がります。ステージは暗転のままです。そして3:50あたりでステージに置いてあるガラスの人形ケースにスポットライト、4:00の「ガラスが割れる音」と共に中に入っている人形がガラスを割って出てきます。そして音楽のフェイドアウトとともに主人公の少女にスポットライトがあたり、モノローグ、という少し凝った趣向になっています。

渡部茂氏のシナリオには、歌の指示がいくつかあり歌詞が書いてありましたので、それらにも全てメロディを付けて編曲した音源も制作しましたが、それは残念ながら残っていません。でもいくつかは覚えています。「くさってる」(くっくっくっくっくさってる、くっくっくっくっくさってる、人間なんてみーんなくさってる)と「裁判だ」(さいばんだ!さいばんだ!・・・)は覚えていますがもっとあったかな?全体がミュージカル仕立てなので沢山音楽を作ったのは覚えています。楽譜は多分残っているとは思いますが。

Wanna be a doll (人形館のテーマ音楽)