リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

めぐりめぐって?

2022年03月25日 16時53分31秒 | 音楽系
昨日のエントリーで書きました、モーリスのスタジオに調整依頼で持ち込まれた加納木魂氏作の楽器のことですが、気になるので加納氏に直接尋ねてみました。

モーリスの手紙ではその楽器は1975年製でラベルにはL37と書いてあるそうです。加納氏によるとL37のLはルネサンスリュートのことで、ルネサンスリュートとして37番目に製作した楽器という意味とのことです。私は早とちりしててっきりバロック・リュートだと思い込んでいましたが、バロック・リュートの場合はBL何番と付けているそうです。もう50年近い前のことで、販売の記録は残っていないとのことでした。

実は私は加納氏の試作第2号のルネサンス・リュートを使っていたことがありますが、それは通し番号がついていないものでした。従ってモーリスのところに持ち込まれた楽器は私が使っていたものがめぐりめぐって・・・という線はなくなりました。バロック・リュートなら1975年頃に購入した覚えがあるので、ひょっとしたらと思ったのですが・・・