リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

みんなのリュート通奏低音(6)

2022年03月02日 11時13分57秒 | 音楽系
左手の技術がしっかりと身につき、和音もきれいに出せるようになったら、とりあえずリュートの通奏低音感を味わうために、市販のリアライゼーションタブを買って弾いてみるというものいい選択だと思います。

鍵盤楽器用のこの手の楽譜はそれこそ腐るくらい出版されていますが、残念なことにリュート用にリアライズされたタブはほとんどないのが現状です。私自身随分前に手に入れたリッチオの曲しか手元にありません。(確かリアライズはユングヘーネルだっと思います)

ただ運良くこういう楽譜を手に入れたり、あるいはどなたかにリアライゼーションのタブを作ってもらったりしてそれを見て演奏するというのは、通奏低音でもなんでもありません。通奏低音を演奏するということは、バスとそれに付随して書かれた和音を表す数字をその場で見て演奏するということです。

{ポイント5}
とりあえずリアライズされた楽譜(タブ)を弾いてみる。ただこれは通奏低音ではなく単にお試し程度の意味しか持ちませんが、他の楽器と合わせるのはいい体験になるでしょう。