リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

プログラムの調整

2022年10月14日 22時27分39秒 | 音楽系
12月11日の国枝俊太郎さん(フラウト・トラヴエルソ)とご一緒させていただくコンサートのプログラムを最終調整しています。

始めはイタリアンとかフレンチも入れる方向で進めていましたが、骨子にヴァイスのフラウト・トラヴェルソとリュートのためのコンチェルト(ソナタ第9番)とバッハのシチリアーナ、ヴァイス/クヴァンツのクーラントを置いているので、いっそ全てドイツもので行こうと言うことでその「周囲」固めてみました。

クヴァンツはオーボエ奏者としてドレスデンの楽団に入りました。そこではヴァイスも楽団員の一人でした。ヴァイスとクヴァンツの曲を編曲をしたと思われるクーラント(ソナタ31番)がありますのでそれを並べて演奏しようと思います。クヴァンツの方はホ短調です。ドレスデン繋がりですね。

クヴァンツは30歳過ぎからフリードリッヒ2世の楽団で働いていましたので、そっち繋がりだとバロンとC.P.E.バッハがいます。バッハのシチリアーナ(BWV1031)はエマニュエル作かもと言われているので、プログラムに入れるのにぴったりです。バロンの曲も入れましょう。

あとは親子繋がりでエマニュエルのお父さんのヨハン・セバスティアン・バッハの作品も入れると全員がぴったりとつながりました!なかなかテーマ性のあるプログラムです。

ということで次の曲目を軸に演奏することになると思います。まだ国枝さんと詰める必要はありますが。

バッハ(エマニュエル?)/ シチリアーナ
バロン/コンチェルトニ短調
ヴァイス、クヴァンツ/クーラント、ソロ
バッハ/BWV998 かヴァイス49番より、ソロ
ヴァイス/コンチェルト(中川復元版)

あとクヴァンツの通奏低音の曲と無伴奏のフルートソロを加えて完成です。