旅先物語の2

2007年11月28日 | 
 「母ちゃんせっかく行ったのだから、おいしい物を食べてくれば良かったのに」とは、旅から帰った翌朝の私の感想から推した夕食時の母の言葉である。「えっー、そんなこと言ったのかしら」と思いつつ、「とてもいい旅だったわ」という言葉がなかったかららしい。

 20数年前に台湾に行った母は「とてもおいしい食事の旅」だったと常々話していたが、その当時の半額である最近のツァーにそれを望むほうが無理ということかもしれない。しかし豪華と味は別問題だと思う。

 ツァーの食事の夕食は捨てなさいは、邱 永漢著「中国の旅、食もまた楽し」のお勧めだ。ツァーの夕食など日本円で1000円から2000円位しかかけていないような気がする。せっかく時間とお金をかけてきたのに、ドライブインみたいな所で、プラスチックのお皿にどうみても素人が作った味とくれば、寂しくなってしまう。

 夕食は海鮮料理という日、ガイドに聞いてみた。「お客様の声を会社に上げるということがありますか」「いいえありません。JТPはお客様にアンケートをとっていますから」とのこと。「今夜の夕食は昨夜や今日のお昼と同じグレードかしら?」「大丈夫です、追加も出来ますから」「でもねー、品数ではなくて味の問題だから・・・・」と念を押したのに・・・・・。

 ガイドと運転手が食事が終えたのを見て、ホテルに送ってと依頼。テーブルを見たガイドがやっと意を察した。「JТPはこのツァーの食事にあまりお金をかけていません、」とようやくまともなレストランに案内してくれた。
味は天と地ほど違うが、地元の人の行くレストランだから価格は安い。
最初から意を決して言えばよかったのに、なまじ個人ツァーみたいになってしまったからいけなかった。

 実をいうとツァーに申込みして、現地に行くと私たちだけというのを、3回続けた。ガイドがお客様が減ってと嘆いてもいた。でも食事もJТPの社員が現地で試して決めていますとガイドが説明するメニューで3食続けて「マーボー豆腐」が出てきた旅には、二度と行くものかと思ったものだ。(日程がとれない旅ではついつい頼んでしまう)。出会うどのツァーも少人数だ。かっての団体とは変わってきているのに受け入れが同じでは、リピーターは増えない。

 ただ料金は安くなってきているから、旅に何を求めるかによって選ぶということなのだろう。

 後半はちゃんと自分で選んで納得して食べましたよ。やっぱり台湾は食のおいしい所ですよ。

 細切れにしか書けなくて残念です。・・・3時間書かせてくれれば・・・・。

                              依田 美恵子
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