住む人と地球の未来のために。

2007年11月09日 | 住まいづくり
CO2を減らすには、アパートなどの貸家の断熱を何とかしなければ減らないわね、と不動産業の皆さんとの懇親会の席での話。そのついでに「どうしてアパートのお風呂をプロパンにするの?ガス代高いのに」と私の疑問。

 数年前友人が一戸建ての借家でプロパンのガス代が月2万円、これでは家賃とあわせれば家を建ててローンを払ったほうがいいという結論をだした。

 年頃のお子さんがいて、朝夕のシャワーに追い焚き機能がないせいかしらとも思ったが、どうもそれだけではない金額だった。

 その後友人はソーラーサーキットで新築し、持病の喘息からも解放されたが、光熱費からの解放もできたはずである。

 「なぜ?」の質問に賃貸に詳しい方が答えてくれた。アパートにしても住宅にしても、プロパンガスの業者が無料で配管してくれる。アパートの場合、瞬間湯沸かし器まで付けてくれるのだそうだ。別の人が「だから基本料がめちゃくちゃなのよ」「入居者からその初期コスト回収しているから余計高いのよ」

 いいのはアパートのオーナーだけだ。災難なのは入居者だ。自分が住むわけでないから無責任このうえない。

 しっかりとした断熱がしてないから、ストープの熱も垂れ流しだ。当然気密もないから結露とカビである。

 社宅がプロパンガスの風呂の娘に「ガス代は幾らかかるの?」「16.000円」夫婦に2歳児でもやっぱりかかるんだ。ことのついでに「電気代は?」「14.000円」
「何にそんなにかかるの?」「たぶん2台の除湿器」これはアトピー対策のためだ。3DKでストーブは灯油・・・・これじゃ婿さんも大変だ。

 その娘が先日遊びにきた。全身アトピーの塊である。だんだん悪くなっているのがわかる。夜も眠れないとのこと。それが泊まった翌日から、そのアトピーが快方に向かうのだから、いかに今の住環境が劣悪なのかと母親の私からみてもかわいそうに思う。もう少しちゃんと造ってくれていればと思わないわけにはいられない。

 手残り幾らなんて、持て余している畑にアパート経営を勧めてしまうのでしょうけれど、住む人のことと、地球の未来もちゃんと考えてほしい。

                           美恵子

 
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裁判員制度を勉強して。

2007年11月09日 | 日々のこと
 「裁判員制度」という言葉がちらちらというか、どんどん目につくようになった。人事のような気分だから、何を見てもじっくりという気にはならないでここまできていた。

 この度の長野県宅地建物取引業協会の佐久平地区の女性委員会では、「裁判員制度」を研修のテーマにあげた。調停委員を務める委員長の提案で、裁判所の貸出のためのDVDの鑑賞であったが、これがとてもすぐれものである。

 いままでの断片的な知識が一つに統一された感じで、見終わった段階で出席した20人は心の準備がしっかりできたのではないかと思われる。

 一つのドラマになっていて、むずかしいという筋書きではない。企業の研修には最適ではないか。もっとも佐久の裁判所でも、過去に保険会社が1社借りただけというから、まだまだみんな人事の世界であるようだ。

 人が人裁くということに、それがわが身でなさねばならないことに恐怖がある。
ドラマはその点誠に理想的な展開で進んでいったが、あんなふうならば・・・・あんなふうにできるならば・・・・・と思わずにはいられなかった。
ドラマを見ていると、裁判員同士の話合の中で一つの結論を出していくので、多少気は軽くなったが。

 刑事裁判の経験はないが、民事の裁判でも実際裁判というものを経験してみると、時間がやけにかかるものである。何しろ裁判官の都合と両方の弁護士の都合を調整していると、次回は2ケ月後なのか3ケ月後ということになる。これではやっているほうがやりきれなさとむなしさを感じる。

 時たまマスコミで世間を騒がせた事件が忘れた頃に判決の報道を見る。しかし当事者の周辺はその間長い苦痛の日々が続いていたはずである。せめて忘れた頃なんて言われないうちの結審はほしい。

 国民の義務がひとつ増えたということだ。個人的には願わくば・・・・・。

                           美恵子
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