Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

Sate Pleching (サテ・プルチン)

2018年04月01日 | バリ

 今回のバリのブログに豚サテのことを書いたのだが、正式にはサテ・プルチンという。このプルチンだが、PをFと間違えてはいけない。この言葉は、ロンボック島の香辛料の名称だと思うが、トウガラシやトマト、そのほかさまざまな香辛料のペーストで、ロンボックでは鶏肉に塗って焼く。ゆえにロンボックに行くと「ロンボック島特製の鳥プルチン(Ayam Plecing Khas Lomboku)」と書かれた看板をよく見る。バリにも同様にロンボック風の鳥焼きのお店がある。
 バリの人々は、このプルチンの味付けをヒンドゥー教ならではということで、「豚肉」につかって、サテにして焼いたのである。私が何度か通ったこの店Ciu Ciuだが、このタレに付け込んだ豚肉をそのまま冷蔵庫に保管して、注文があると焼くそうだ。不思議なことにこのタレに付け込むことで、肉が少し柔らかくなるらしい。
 バリの豚サテは、ヤギのサテのように、普通はピーナッツとケチャップ、トウガラシの混じった独特の甘辛ダレで食べると思ったのが、こんな新しいサテがあるとは知らなかった。このプルチン、ロンボックのものだと私には辛すぎるのだが、この店の味付けは、日本の少々辛い焼き肉のたれ程度である。だから私の口に合うのだろう。ちなみにこの店の近くにARJUNAという有名な豚サテー・プルチンの店があり、いつも込み合っている。