暖かさのせいだろうか、明後日が大学の入学式だというのに、あっという間に桜の花が散り、葉桜になってしまった。SNSでは満開の桜の写真がこれでもか、とアップされていたが、そこはぐっとこらえてひらひらと花びらが散り始めて、さわやかな葉が芽吹きだした桜の写真をアップした。青い空に満開の桜はよく映えるが、そこに緑が加わってもなかなか風情がある。季節感というのはこういう彩から感じられるものだ。
バリから帰ってバタバタと一日一日が過ぎていき、結局、落ち着いて「花見」なるものはできなかった。浜松城公園に足を運べばよかったのだが、今年はそれもかなわなかった。来年にとっておこう。
この時期になると、教員にとって、実質的には大学の新たな年度の始まりである。4月8日の花祭り(私の誕生日)には東京でワヤンの上演もあるし、今年はインドネシア芸能研究の新たな科研にも通ったし、まあ出だしは順調といったところか。思わぬ落とし穴に出くわさないように、今年度も健康に気を付けて、注意深く前進開始である。