社会福祉士×ちょっと図書館司書の関心ごと~参考文献覚え書き

対人援助の実践、人材育成、図書館学を中心に気まぐれに書物をあさり、覚え書きをかねて投稿中~

「子どものホスピスを訪ねて 最後までその子らしく充実した日々」多賀幹子

2009-11-14 16:02:34 | その他
『NHK すくすく子育て11月号』

いわゆる育児本。そのなかの「こんな育児 あんな子育て」というコラム。
疾病を抱えている子どもの世話をすることは、「看病」のみならず「育児」でもあるのだと、このコラムタイトルを見てハッとさせられた。

筆者が訪れた、イギリスにある子どもと青年専門のホスピスについて紹介している。


・疾患をもつ子ども(患児)のみならず、その家族も一緒に泊まることができる。もちろん、兄妹姉妹もOKで、スタッフが患児のケアをし、親はその兄妹姉妹と触れ合う時間を確保することができる。
・利用料は本人、家族ともに無料!!
・利用料無料が実現する理由:企業や個人のボランティアによって、サービスが遂行する部分が多い。
・子どもの死後に親を訪問し、親のほうから「もう大丈夫」と言うまで訪問は継続する。3年後も継続して訪問しているケースもある。


ホスピスケアが充実した国では、必ずと言っていいほど「ボランティア」の存在がある。それは単にお国柄だけではなく、それを支える組織運営がきちんとなされているからだろう。
日本においても、緩和ケア病棟を中心にボランティアが活躍し、そのことによってサービスの幅が広がったという話を耳にする。

ハード面でイギリスや米国に近づくことは容易ではないが、せめて療養環境面ではドンドン近づきたい。その方法のひとつに、ボランティア活動があると思う。
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