社会福祉士×ちょっと図書館司書の関心ごと~参考文献覚え書き

対人援助の実践、人材育成、図書館学を中心に気まぐれに書物をあさり、覚え書きをかねて投稿中~

「チーム力を高める 多機関協働ケースカンファレンス」安心づくり安全探しアプローチ(AAA)研究会

2019-09-25 15:38:29 | 社会福祉学
 多機関でのカンファレンスをより効果的に進められるように、AAAが開発したシートを紹介。事例を用いて紹介している。
 AAAは高齢者虐待を防止するための取り組みをされているが、このカンファレンスシートは高齢者虐待事例以外でも、多機関での取り組み(支援)の経過、今後の方向性を整理するためにも活用できると感じた。

引用⇒
・AAA多機関ケースカンファレンスの5つの原則
1.「話す」ことと「聴く」ことを分け、話し合いの<余地>を拡げる
2.事例に関する問題・リスクとストレングスをバランスよく検討する
3.「事例」の理解だけではなく「支援者の関わり方」を再点検する
4.問題の共通理解ではなく、「今後の見通し」の共有を目的とする
5.お互いの「違い」を大切にして、「チーム」の力で支援の質を高める

😊 😊 
 困難事例にぶつかると「目に見える結果」を求め、結果が出るような「方針」を作りがちである。しかし結果が全てではなく、役割分担を確認し、今していることを確認し、今後何ができるのかを考えていくことこそがカンファレンスであろう。

本書で紹介されているシートにはストレングスの視点が盛り込まれている。本人や家族のみならず、支援者についてもストレングスの視点が注がれていることが、個人的にはとても嬉しかった。

 
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「泣く子もほめる! 「ほめ達」 の魔法」西村貴好(2013)経済界

2019-09-02 14:14:13 | その他

 とある介護施設の施設長さんから、勧めていただいた本。

「うさんくさいな~」と最初は思うけど、きっと役に立つよと言っておられましたが、たしかに。

人を育てること、職場の離職率を上げないこと、それはきっと「承認すること」から始まるのだなと思わされた。

 

引用

・飛行機が離陸するまでに長い滑走が必要なように、仕事や人の成長にも助走期間が欠かせません。その時期に「たいした結果がでないじゃないか。ダメだよ」とふたをせずに、ほめて支えてあげましょう。

・「ほめる」ことは即効薬ではありません。効果が出るまでに数ヶ月を要することも珍しくありません。だからこそ「いつか」を信じてやり続けることが大切なのです。

 

 勤務している介護施設は、離職率が高く、施設長は就任して1年半の間に、100人近くの求人面接をしているとのこと。

これは裏を返せば、それくらいの人が辞めていっているということ。

 みんなが各々の立場で精一杯頑張っているはずなのに、それがうまく回らない。なんらかの変革が必要なんだろうと痛感する。

本書から学んだことを少しづつやっていけば、なにか変わるかな。変わっていきたいなと思う。

 

泣く子もほめる! 「ほめ達」の魔法 (経済界新書)
西村 貴好
経済界
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