社会福祉士×ちょっと図書館司書の関心ごと~参考文献覚え書き

対人援助の実践、人材育成、図書館学を中心に気まぐれに書物をあさり、覚え書きをかねて投稿中~

「在宅医療チームによる遺族訪問(多職種による遺族訪問とカンファレンス)の取り組み」坂戸慶一郎/他 

2015-09-08 10:42:47 | 医学
『家庭医療13巻2号』

訪問診療を提供している医療機関、実践者による実践報告。
緩和ケア病棟とは異なり、生活の場に医療を提供し、そして看取りを支援する。そういった機関であるこその遺族訪問。
医師、看護師、薬剤師が遺族訪問を行い、その取り組みを事例を通して、紹介している。

引用
・訪問診療を行っていた方が亡くなって数週間~1ヶ月前後経った段階で、(中略)遺族に連絡をする。少し時間を空けるのは、亡くなられてか1ヶ月前後の間は葬儀などの儀式で忙しく、また親戚や近所の遺族サポートがあることが多いこと、既存研究から死別後の適応の指標の1つである抑うつ症状は1ヶ月頃より出現することが明らかになっていること、等のためである。


 5つの事例を通して、その効果と課題を挙げている。もう少し突っ込んだ考察と分析を重ねることで、より深みのある研究になるのでは?という印象を受けた。
また、患者さん本人は70代後半から90代と高齢の方ばかりであった。
青森で取り組みをされている機関であるため、地域性もあるのかもしれないが、中高年や若年層を看取った家族への遺族訪問について、より知りたいと思った。

コメント
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