社会福祉士×ちょっと図書館司書の関心ごと~参考文献覚え書き

対人援助の実践、人材育成、図書館学を中心に気まぐれに書物をあさり、覚え書きをかねて投稿中~

「ソーシャルワーク記録における経過記録法~生活支援記録法(F-SOAIP)の一考察~」小嶋章吾、嶌末憲子(2018)

2018-03-12 16:34:46 | 社会福祉学
『社会福祉士』第25号

 ソーシャルワークにおける経過記録の効率化及び効果的活用のために、筆者らが開発した生活支援記録法(F-SOAIP)を紹介している。

引用
 F:着眼点、ニーズ、気がかり
 S:主観的情報、利用者の言葉
 O:客観的情報、観察や他職種から得られた情報、対応
 A:アセスメント、気づき、判断
 I:援助者(記録者本人)の対応、声掛け
 P:計画、当面の対応予定

 ・ソーシャルワークにおいて、消極的な意味でも記録なしには実践の証拠は残らない。


 忙しい業務の合間、記録を書き残すことは本当に大変ではあるが、一連の援助経過の根拠や方向性を確認するためには、不可欠な作業である。ずらずらと作文のように書き綴っては自分以外の援助者には伝わりにくい。かといって箇条書きだけでは、自分の考えや今後の方針は伝わりにくい。本論文で紹介されている記録法は、そういう悩みを解決してくれるような印象を受ける。
 私は現在、特養に勤務しているが、ipod入力でケア記録が管理されている。最初の一文字を入力すれば関連する文章の候補がいくつか出てくる。
時間もかからず、手間もかからない。でもそれが専門職の書く記録かというと、疑問が残る。是非、この記録法を導入したいと考えている。
コメント
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