1月26日に関西学院大学 大阪梅田キャンパスで開催され、参加しました。
2つの演目からの引用とその感想。
1.「遺族のリスクアセスメント」座長:坂口幸弘先生、演者:廣岡佳代先生
カナダで活用されている「Bereavement Risk Assessment (BRAT)」の日本に向けての応用化の報告。
引用
・BRAT開発の目的⇒遺族のビリーブメント状態を根拠に基づきアセスメントし、早期から遺族が抱える問題を予測する。
・(使用するにあたっての)前提条件⇒「全ての人がグリーフ体験をして苦悩するわけではない」「グリーフは、一生のプロセスである」
・BRATの特徴(それまでのツールにはなかったこと)⇒リスクを軽減する要因には、本人が持つ強さや回復力も含まれる
・BRATの限界⇒(感情/気持ちの変化に対するチェック項目はあるが)身体にあらわれる症状には対応していない 例:睡眠パターン、食欲の変化
2.「遺族とどう向きあえばいいのか」座長:大西秀樹先生 演者:岩本喜久子先生
事例を通して、子どものグリーフ反応と関係機関との連携等について検討。さらに対人援助の専門家として、遺族と向きあうということについて言及。
引用
・子どもは、自ら支援関係を作れない/作りにくい。だからこそ、大人同士のネットワーク(支援の目)が大切
・子どもが発する「わかんない」「知らない」は、「ちょっと待って(今、考えているよ)」のサインかもしれない⇒焦らない対応が必要
・対人援助の専門家として、遺族と向き合うとは?
⇒精神疾患であるか見極められること、その人の性格/特性を正しく知ること、(援助を受ける人の)防衛的な心理作用を知ること、(援助者側の)陰性反応を理解していること、何かしてあげたい!しなければ!という気持ちで行動しない、相手が自分の言動に責任を持つという姿勢(一線を守る)
様々な職種の人達が、共通のテーマで議論を交わすということは、その理念/思想を広げていくことにつながると実感した。
また地域を問わず、「死」がタブー視されていること、「死」が遠い存在であり援助に苦慮している専門家たちが多いことをあらためて認識した。
2つの演目からの引用とその感想。
1.「遺族のリスクアセスメント」座長:坂口幸弘先生、演者:廣岡佳代先生
カナダで活用されている「Bereavement Risk Assessment (BRAT)」の日本に向けての応用化の報告。
引用
・BRAT開発の目的⇒遺族のビリーブメント状態を根拠に基づきアセスメントし、早期から遺族が抱える問題を予測する。
・(使用するにあたっての)前提条件⇒「全ての人がグリーフ体験をして苦悩するわけではない」「グリーフは、一生のプロセスである」
・BRATの特徴(それまでのツールにはなかったこと)⇒リスクを軽減する要因には、本人が持つ強さや回復力も含まれる
・BRATの限界⇒(感情/気持ちの変化に対するチェック項目はあるが)身体にあらわれる症状には対応していない 例:睡眠パターン、食欲の変化
2.「遺族とどう向きあえばいいのか」座長:大西秀樹先生 演者:岩本喜久子先生
事例を通して、子どものグリーフ反応と関係機関との連携等について検討。さらに対人援助の専門家として、遺族と向きあうということについて言及。
引用
・子どもは、自ら支援関係を作れない/作りにくい。だからこそ、大人同士のネットワーク(支援の目)が大切
・子どもが発する「わかんない」「知らない」は、「ちょっと待って(今、考えているよ)」のサインかもしれない⇒焦らない対応が必要
・対人援助の専門家として、遺族と向き合うとは?
⇒精神疾患であるか見極められること、その人の性格/特性を正しく知ること、(援助を受ける人の)防衛的な心理作用を知ること、(援助者側の)陰性反応を理解していること、何かしてあげたい!しなければ!という気持ちで行動しない、相手が自分の言動に責任を持つという姿勢(一線を守る)
様々な職種の人達が、共通のテーマで議論を交わすということは、その理念/思想を広げていくことにつながると実感した。
また地域を問わず、「死」がタブー視されていること、「死」が遠い存在であり援助に苦慮している専門家たちが多いことをあらためて認識した。