『立命館人間科学研究 17』
在宅介護を担う母親にバーンアウト調査を通して、要医療的ケア児の在宅介護を担う母親の状況とその関連要因、改善のための援助を中心に考察している。
少し前の論文ではあるが、母親が置かれている状況を数値で分かりやすく提起している。
引用
・(母親の)一日の平均睡眠時間は5.5時間、子どもが体調不良時の平均睡眠時間は3.2時間、平均睡眠中断回数は2.6回。
・子どもから離れられる時間は、一日平均201.6分、外出時間は138.1分、医療行為時間は7.4時間。
・母親の身体的心理的精神的疲弊を見ると、臨床的うつ群6.6%であった。
・バーンアウト群と臨床的うつ群の合計は子育て中の母親では10%であるが、要医療的ケア児の母親では28.3%と子育て中の母親の約3倍であった。
・要医療的ケア児は医療機器の充電や定期的なケアが必要なため、行動範囲や外出時間に制限がある。
母親への過度の負担、少なすぎる社会資源…知っていたことではあるが、具体的に数字で示されるとより一層その重みが伝わる。
「母親」という肩書は、そこまで多くのことを背負わなければならないのかと、しみじみ思う。
在宅介護を担う母親にバーンアウト調査を通して、要医療的ケア児の在宅介護を担う母親の状況とその関連要因、改善のための援助を中心に考察している。
少し前の論文ではあるが、母親が置かれている状況を数値で分かりやすく提起している。
引用
・(母親の)一日の平均睡眠時間は5.5時間、子どもが体調不良時の平均睡眠時間は3.2時間、平均睡眠中断回数は2.6回。
・子どもから離れられる時間は、一日平均201.6分、外出時間は138.1分、医療行為時間は7.4時間。
・母親の身体的心理的精神的疲弊を見ると、臨床的うつ群6.6%であった。
・バーンアウト群と臨床的うつ群の合計は子育て中の母親では10%であるが、要医療的ケア児の母親では28.3%と子育て中の母親の約3倍であった。
・要医療的ケア児は医療機器の充電や定期的なケアが必要なため、行動範囲や外出時間に制限がある。
母親への過度の負担、少なすぎる社会資源…知っていたことではあるが、具体的に数字で示されるとより一層その重みが伝わる。
「母親」という肩書は、そこまで多くのことを背負わなければならないのかと、しみじみ思う。