池山晴人 『がん患者と対症療法』Vol.20 No.1 2009
国立病院に勤務するSWさんの論文。
急性期病院ゆえに、「積極的治療の中断」そして「療養の場の選択」を患者・家族と取り組む必要がある。その場面でSWとして何ができるのか。
ベストサポーティブケアという概念を用いて、SWの役割を再考している。
引用
①「BSC=ベストサポーティブケア」…がんに対する積極的な治療は行わず、症状などを和らげる治療に徹すること。効果的な治療が残されていない場合などに、あるいは患者さんの希望に応じて、積極的ながんの治療は行わず、痛みをとったり、QOLを高めたりすることを目的にしたケアを徹することを指す」
≒緩和ケア
上記のような定義であるが、実際には積極的がん病変治療を担当する医療スタッフにとっては、「治療終了の告知」「終末期の療養場所の選定を促す意味合い」も含んでいることが多い、とのこと。
②心理社会的問題・課題⇒こころ(心理)と暮らし(社会)
①について…「痛み」のケアは、「がん患者」が対象ということが前提となっている。これはきっと、我が国ではしばらくは続く現象なのだと思う。
「痛み」は誰にでもあって、その痛みを軽くするため(緩和ケア)に支援するということが、当たり前になって欲しいと願う。
②について…「SWはチームでどんな役割があるのか?」と問われると、「心理社会的側面のケア」と言ってきた。でもそれが具体的に何を指すのかとなると、「経済的な問題とか、介護問題かな」と、とてもあいまいな言い方をしてきたように思う。
この「こころ」と「暮らし」という表現はとても明解で、私としてはスッキリとした。
臨床心理士さんや退院調整看護師さん、地域の保健師さんやケアマネージャーさん。いろんな職種との役割分担をするうえで、「こころ」と「暮らし」をみつめる職種という説明は、私にとっては嬉しい表現だ。
国立病院に勤務するSWさんの論文。
急性期病院ゆえに、「積極的治療の中断」そして「療養の場の選択」を患者・家族と取り組む必要がある。その場面でSWとして何ができるのか。
ベストサポーティブケアという概念を用いて、SWの役割を再考している。
引用
①「BSC=ベストサポーティブケア」…がんに対する積極的な治療は行わず、症状などを和らげる治療に徹すること。効果的な治療が残されていない場合などに、あるいは患者さんの希望に応じて、積極的ながんの治療は行わず、痛みをとったり、QOLを高めたりすることを目的にしたケアを徹することを指す」
≒緩和ケア
上記のような定義であるが、実際には積極的がん病変治療を担当する医療スタッフにとっては、「治療終了の告知」「終末期の療養場所の選定を促す意味合い」も含んでいることが多い、とのこと。
②心理社会的問題・課題⇒こころ(心理)と暮らし(社会)
①について…「痛み」のケアは、「がん患者」が対象ということが前提となっている。これはきっと、我が国ではしばらくは続く現象なのだと思う。
「痛み」は誰にでもあって、その痛みを軽くするため(緩和ケア)に支援するということが、当たり前になって欲しいと願う。
②について…「SWはチームでどんな役割があるのか?」と問われると、「心理社会的側面のケア」と言ってきた。でもそれが具体的に何を指すのかとなると、「経済的な問題とか、介護問題かな」と、とてもあいまいな言い方をしてきたように思う。
この「こころ」と「暮らし」という表現はとても明解で、私としてはスッキリとした。
臨床心理士さんや退院調整看護師さん、地域の保健師さんやケアマネージャーさん。いろんな職種との役割分担をするうえで、「こころ」と「暮らし」をみつめる職種という説明は、私にとっては嬉しい表現だ。