『家族看護』vol.04 No.02
筆者の体験をもとに、訪問看護ステーションにおける遺族ケアの実際を紹介している。
・(遺族ケアは一律で行えるものではなく、個々の家族のニーズによって変化させる必要がある…という前提を踏まえて)「担当した看護師を中心にデスカンファレンス(亡くなった方のケースカンファレンス)を開き、亡くなる過程の振り返りを行うと同時に、遺族ケア(グリーフケア)の計画を立てる」
・「もっともケアを必要としている人は誰か、そしてそのケアの頻度はどのくらいがよいのか、最長を1年と考え、まずは亡くなって1カ月から四十九日前後までのところで必ず1回は訪問できるよう計画していく」
・「ケアを受ける側ばかりにいると、特には自己決定能力が低下し、すべての判断を人の頼ろうとしたりすることもある。死別から間がなく、悲嘆が大き過ぎる場合は、意思決定を代行せざる得なくても、セルフケア能力を取り戻せるような関わり方が遺族ケアの中で求められる」
本論文でも、訪問看護ステーションは、遺族ケアによる報酬が得られないことが指摘されていた。そのため現時点での有効策としては、遺族ケアを行っているボランティア団体の紹介や、受診が必要と見込まれる場合は、精神科への受診支援を行う…などが挙げられていた。
「大切な人」が亡くなってから、「はい、では次はこちらで」と新しい機関と関係を持つのは、しんどうであろう。理想としては、患者本人のケアを行った機関のスタッフが継続して支援する。もしくは、ボランティア団体等と協働し、患者本人を「看取る体制」に入っている段階からかかわってもらい、患者本人が亡くなったらボランティア団体がメインとなって支援する…であると考える。
医療技術が発達し、「生」に焦点がいきがちではあるが、その裏(隣?)に「死」があることを忘れてはならない。そして、それにまつわる支援の在り方も、もっともっと重んじられるべきであろう。
筆者の体験をもとに、訪問看護ステーションにおける遺族ケアの実際を紹介している。
・(遺族ケアは一律で行えるものではなく、個々の家族のニーズによって変化させる必要がある…という前提を踏まえて)「担当した看護師を中心にデスカンファレンス(亡くなった方のケースカンファレンス)を開き、亡くなる過程の振り返りを行うと同時に、遺族ケア(グリーフケア)の計画を立てる」
・「もっともケアを必要としている人は誰か、そしてそのケアの頻度はどのくらいがよいのか、最長を1年と考え、まずは亡くなって1カ月から四十九日前後までのところで必ず1回は訪問できるよう計画していく」
・「ケアを受ける側ばかりにいると、特には自己決定能力が低下し、すべての判断を人の頼ろうとしたりすることもある。死別から間がなく、悲嘆が大き過ぎる場合は、意思決定を代行せざる得なくても、セルフケア能力を取り戻せるような関わり方が遺族ケアの中で求められる」
本論文でも、訪問看護ステーションは、遺族ケアによる報酬が得られないことが指摘されていた。そのため現時点での有効策としては、遺族ケアを行っているボランティア団体の紹介や、受診が必要と見込まれる場合は、精神科への受診支援を行う…などが挙げられていた。
「大切な人」が亡くなってから、「はい、では次はこちらで」と新しい機関と関係を持つのは、しんどうであろう。理想としては、患者本人のケアを行った機関のスタッフが継続して支援する。もしくは、ボランティア団体等と協働し、患者本人を「看取る体制」に入っている段階からかかわってもらい、患者本人が亡くなったらボランティア団体がメインとなって支援する…であると考える。
医療技術が発達し、「生」に焦点がいきがちではあるが、その裏(隣?)に「死」があることを忘れてはならない。そして、それにまつわる支援の在り方も、もっともっと重んじられるべきであろう。