
ネムノキはマメ科の川原や原野に多い落葉高木 10m程になる
葉は互生し2回偶数羽状複葉で 10対ほどの羽片がほぼ対生する
羽片には小葉が20対ほど対生する
小葉は長さ1~2㎝程で 夜になると葉は垂れ下がり小葉が閉じて眠っているように見える
就眠運動と言うが 羽片や小葉の付け根部分に膨れた部分があり葉枕と呼ばれる
葉枕の働きで就眠運動が起きる
花は6~7月に 枝先に淡紅色に10~20個頭状に集まって咲く
葉が就眠運動をする夕方に開き 翌日にはしぼむ
花弁は中ほどまで合着し長さ8mmの漏斗状 あまり目立たない
オシベは多数あり 淡紅色で長さ4cmもあり花の外に突き出て良く目立つ
果実は豆果で10~15cm 秋過ぎたころに褐色に熟し 裂開して10数個の種子を出す
春から秋にかけて葉と小枝を取って日干しにして煎じた液で患部を洗うと水虫や手のひらの荒れに効く
昼は咲き 夜は恋ひぬる 合歓木(ねむ)の花 君のみ見めや 戯奴(わけ)さへに見よ(万葉集)