トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

オオヒシクイ

2012-12-16 | 野鳥
   

雪の山々を背景にオオヒシクイが飛翔した

オオヒシクイはマガンと共に 日本に来る代表的なガン
日本には亜種ヒシクイとオオヒシクイが飛来するが80%はオオヒシクイと言われている

冬鳥で樺太より北の地域から主に千島列島経由で北海道→本州へと越冬地へ南下する
水田 湖沼などで落穂 水草やその根などを採食する
ヒシの実が好きなのでヒシクイの名前が付いた
朝方湖沼などを飛び出し近くの水田などで落穂を食べる

ヒシクイで全長85cm 大型で飛ぶ姿は壮観だ

頭のすぐ上を2000羽も被って飛んだ時は大興奮だった

ミコアイサ

2012-12-15 | 野鳥


雪の湖でミコアイサを見た
オスは白い体にパンダを思わせる目の回りの黒い斑紋
メスの茶褐色の頭と白色の頬と首

ミコはオスの美しい色彩を巫女の衣装に例えたもの
愛称をパンダ鴨という

主に冬鳥 大きさは42cm 潜水して主に魚類 貝類 甲殻類等を獲る

都心周辺では中々お目に掛かれずオスが綺麗な模様で人気高いカモだ

ヒイロタケ

2012-12-14 | キノコ


サルノコシカケに似た形をして 赤い色の目立つキノコ
裏側(右の写真)は更に赤い

広葉樹やまれに針葉樹の枯れ木に生える
割合乾燥した環境に多い
食用にはされない

サルノコシカケ科白色腐朽菌

トキリマメ

2012-12-13 | 樹木 草花


赤いさやの中から顔を出しているつややかな黒い種
鳥の目を引く2色効果で種が食べられて運ばれることを狙っている
種は硬くて消化できずそのまま体外に排出される
さやも硬くてとても食べられない

騙すトキリマメが悪いのか 騙される鳥がアホなのか

トキリマメ:マメ科でつる性多年草

ヤツデ

2012-12-12 | 樹木 草花


ヤツデの花にアリが群がっていた
花の少なくなったこの時期貴重な食料源だ
雄性期の両性花で盛んに蜜を出している

ヤツデは雄しべが先に出てきて熟す
雄しべと花弁が落ちた後に雌しべが伸びてくる
自家受粉を避けているのだ

庭にもやたらと生えてくる 日陰地を好む木で林の中でも鳥が運んだ種が良く芽を出す

ゲンノショウコ

2012-12-11 | 樹木 草花


知られた薬草で煎じて飲むとゲリが「現の証拠」に効くと言う
実の皮がめくれた姿が祭りの神輿を思わせるので別名ミコシグサ
槍の穂先のように細長い実の基部に5個有る種を包んだ皮が 熟して乾いてくると一つづつくるんとめくれあがり その勢いで種をはじき出す

自然の妙かなんとも形の整った神輿ではないか

種の散布は自動散布

花は夏から秋に咲く紅色と白色の2種類あり関東には白が多い

シロハラ

2012-12-10 | 野鳥


落ち葉の中をカサコソ歩き回っているシロハラ
落ち葉の下や土中からミミズ類や昆虫類の幼虫などを食べ秋から冬には木の実も食べる
ツグミの仲間で大きさは25cm

木の上の居ることもあるがほとんどが地面で特に落ち葉の中を歩いていることが多く開けた場所では見かけない
対馬では繁殖もしているらしい

ウソ

2012-12-09 | 野鳥


何年か前にもウソの多い年が有ったが 今シーズンも多そうな感じだ

スズメ目アトリ科の鳥で16cmの大きさ 留鳥(漂鳥)または冬鳥
繁殖期は平地(北海道)から亜高山帯で過ごし 秋から冬には低山や平地に徐々に降りて来る
ソメイヨシノの蕾が好きで 草木の種子や芽 昆虫類も食べる
写真左の頬と喉の赤いのがオス

口笛を吹く意味の「うそぶく」が語源 鳴き声がフィッフィッと口笛のように聞こえる
オスは美しいので「てりうそ」 メスは地味なので「あまうそ」と呼んだ時期もあった
あまうそはてり(照り)に対してあま(雨)の意味
両方合わせて「てりふりどり」とも言ったりした
ウソのオスが鳴けば晴れメスが鳴けば雨 という俗信も生まれた

神事 鷽替は前年の凶を嘘にして当年の吉に替えると言う趣旨で木彫りのウソを交換する

良い事が有りますように年が明けたら天満宮にお参りしようかな・・

黄色の絨毯 赤の絨毯

2012-12-08 | 樹木 草花
  

今年は木々の葉の色付きがとても良い

毎年この時期に楽しみにしている絨毯の上の散歩を楽しんだ
黄色の絨毯はイチョウ 赤の絨毯はカエデとケヤキ

足に優しくカサコソと細やかな音が飽きない

イチョウの葉は言わずと知れた黄葉の銘木 若くて勢いのある枝のものは切れ込みが入る
カエデは美しい紅葉で知られるもっとも有名な木

しみじみと日本の秋は素晴らしい

クチナシ

2012-12-07 | 樹木 草花


クチナシの実が生っていた
赤っぽい色は果皮や果肉にカロチノイド色素をたっぽり含み黄色のタクアンやキントン等の食品の着色料に使われる
また この実はゲニポシドと言う成分を含み消炎 清熱 精神安定などの効果があり漢方で使われている
生薬名 サンシン(山梔子)

将棋盤や碁盤の足はクチナシの実の形をモチーフにしていると聞く

いつ実が裂けて口が開くかと待っていても開かない それでクチナシ(口無)と名がついた

クチナシの花と八重クチナシ(園芸種)の花と実
  

ヒレナガニシキゴイ

2012-12-06 | 小動物 他


皇居東御苑で変わった鯉が居た

模様は錦鯉だがひれが長くヒラヒラユラユラと優雅に泳いでいた

ヒレナガニシキゴイと言うようだ

脇の立札によると
今上陛下のご発案によりインドネシアのヒレナガゴイと日本のニシキゴイを交配して生まれました

聞いた話では当初は40匹以上居たが減ってしまって今は8匹になってしまった
近々に再交配をして増やすと言うことだ

ジョウビタキ

2012-12-05 | 野鳥
 

今シーズン初めて出会ったジョウビタキは屋根の上だった
もう少し自然の中で会いたかったが出会いで仕方がない
左の写真がオス 右がメス

今シーズンは小鳥類が多いようなので楽しみだ

ジョウビタキ(尉鶲):スズメ目ヒタキ科 冬鳥で雌雄とも一羽で縄張りを持ち 主に昆虫類やクモ類を食べるがさまざまな木の実も食べる
大きさは14cm ほぼスズメ大だがスズメより大きく感じる
尉鶲の尉は翁の意味 オスの頭の白いのを翁に見立てた 

鳥のレストラン「木守柿」

2012-12-04 | 野鳥


自分も大好きだが 鳥たちも柿は大好きだ 
カキを食べない小鳥を知らないと言うくらい色々な小鳥がやってくる

自然の恵みに感謝して 鳥の為に少し柿を残してやる
「木守柿」(こもりがき)と言うそうだ

庭のレストラン木守柿の一番の御客はスズメ 群れでやってくる
メジロが数羽でやってくる ヒヨドリは他のお客を追い払いながら食べる
一日中賑やかだ

スズメは新しい鳥類目録ではスズメ目スズメ科になった 今まではハタオリドリ科というなんだかよくわからない科だった

ツグミ

2012-12-03 | 野鳥
  

カモを始め冬鳥がやって来ている
今日は庭のカキの木にツグミがやって来た
熟して柔らかくなった実を引きちぎるようにして食べていた

群になって秋から渡来し エサの量によって群れて生活するものと 単独で生活する者が居る
都心ではエサも豊富と言うわけにはいかないので単独行動だろう

ツグミ:スズメ目ツグミ科 おおきさは24cm 雌雄同色 色模様には個体差がある
今日来たツグミはほぼ標準色

地上を歩いては止まり胸を張る この動作が愛らしい

コクサギ

2012-12-02 | 樹木 草花
 

コクサギの実が生った
実が生れば中には種があり 自然観察者としてはどんな種なのか 種の散布の方法は?と気になる
植物が移動する最大の機会が種の散布だけに多様性に富んでいる

風散布 水散布 動物に付く はじける 動物に食べられる ポトンと落ちる等々

コクサギの実を割ると プラスチックのような感じのバネが出てくる
熟すとこれがパチンとはじけて左右に開き奥に有った種をはじき出す
はじけて自力散布の種でした



コクサギの葉の付き方は変わっている
2枚が同じ方向に並んで付 次に反対側にまた2枚並んでつく
コクサギ型葉序と呼ばれている サルスベリなども時にコクサギ型葉序になることがある

コクサギ:ミカン科の落葉低木(1~5mくらい) 全体に臭気が有るのが特徴で クマツヅラ科のクサギより小型なのでコクサギ(小臭木)と名付けられた 昔は枝をそのまま水田に入れて肥料にした