トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ネジバナ

2015-07-16 | 樹木 草花


何年振りかで庭にネジバナが数輪咲いた
なんでヒョッコリ咲くのか分からないが何か嬉しい

花序が捩じれて付くのでネジバナ(捩花)
別名モジズリ(捩摺)・・捩摺は捩(もじ)れ模様に染めた絹織物で捩じれた花序をこれにたとえた

日当たりの良い草地や芝生に生えるラン科の多年草
花茎は10~40cmほどになり 先に10cm程の穂状花序をだし 5mmほどの小さい花をらせん状に付ける
花は横向きに捩じれて咲き 淡紅色の背萼片と側花弁はかぶと状に重なり 側萼片は水平に張り出している
巻き方は右巻き左巻き 途中で変わるものなど色々
捩じれる効果は花がより多く付く

アカメガシワ

2015-07-15 | 樹木 草花


アカメガシワの雌花が咲いた
雌雄別株の木なので雄花は別の木に咲く

花は6~7月 枝先に10cmを超える円錐花序をだす
花に花弁は無く 苞の脇に1個ずつ付き萼は2~3裂する
子房には刺状の突起があり 紅色の星状毛と白い腺点に覆われる
花柱は3~4個で乳頭状突起が密生する
この乳頭状突起は初めは紅色で成熟すると黄色になる

トウダイグサ科の落葉高木
新芽が赤く カシワの葉と同じように葉を食物を乗せるのに使ったことから名が付いた
別名ゴサイバ(五菜葉)サイモリバ(菜盛葉)も葉を食器代わりに使用したことによる

葉の付け根に腺体(蜜腺)が2個アリ アリが盛んに蜜を食べていた 

イワヤツデ

2015-07-14 | 樹木 草花


岩場に生え葉がヤツデに似ているのでイワヤツデ
花は蕾の時は赤いのでタンチョウヅルに見立てて 別名タンチョウソウと言う

ユキノシタ科の一属一種の耐寒性多年草
原産地は中国東北部~朝鮮半島

花期は4~6月頃
春に根茎から葉と花茎をだし赤い蕾をつけ 花が開くと白い花が集散状に咲く

コガネグモ

2015-07-13 | 虫類


メスはとても綺麗なクモ
大きさは25mmほどで オスは5mmと小さく淡褐色で目立たない
典型的な円網を張り 中央部にX字型の隠れ帯を付け その中に足を2本ずつ揃え頭を下に獲物を待つ

糸を重ねた隠れ帯は紫外線を反射し昆虫を誘引する働きがあるという
また注意を引き付け自分の居場所を目立たなくするため とも言われる

横糸には粘球というネバネバした球をつけるので粘り 縦糸には粘球をつけないので粘らない
クモは縦糸を伝わって歩くので足を取られない 又足の裏に油がにじんでいてくっ付かないとも言われる

この日本の美しいクモが最近は減っていると言われさみしい限りだ
高知県で行われている「クモ合戦」はこのコガネグモを使って行われている


ハグロトンボ

2015-07-12 | 虫類


川辺をヒラヒラとハグロトンボ
河川とその周辺の草原や林に居る
カワトンボ(科)の仲間で 金属光沢の体色と細密な翅脈が特徴の7種と1亜種のグループ

オハグロトンボとも呼ばれ親しまれているカワトンボで緩やかな流れに生息している
羽化後暗い林やヤブ付近で成熟を待つ
水辺に戻ると 水草などに止まり活発に飛んで縄張りを持つ
オスはメスに求愛行動をとることがある
交尾の後 メスは単独で水面近くの植物生体内に卵を産む
本州~九州に分布し 大きさは6cm

青色のアマガエル

2015-07-11 | 小動物 他


青色のアマガエルが飼われていた
体の一部の色素が欠乏して時に黄色や青色の個体が出る事が有る

アマガエル(正式にはニホンアマガエル)の体色は緑色や灰褐色に環境によって変化し 個体によっては暗褐色の不規則な模様が入る
鼻から頭側面に黒色の条線が入りこの模様の無い他のアマガエル類と識別が出来る

アマガエルは前足4本 後ろ足5本の指が有り指には吸盤が付いていて 木の枝を飛び移ったりガラス面でさえ垂直に貼り付ける
皮膚はツルツルした感じだが 粘膜に覆われこの粘膜から体を保護する毒液が分泌されていて 傷口や目 口に入ると激しい痛みを感じ 失明することもあるそうなので注意が必要
食べ物は肉食性で昆虫類 クモ類などの地表動物

下の写真はすべてアマガエルと思うがどうだろうか
  

ジョウカイボン

2015-07-10 | 虫類


カミキリムシに良く似た虫でジョウカイボンという
昆虫や小動物 成虫は花粉や蜜も食べる雑食性で 体は柔らかい 特に前翅が柔らかいそうだ 今度触ってみよう
カミキリムシは草木を食べ体は硬い
分類からいえばホタルの方に近く ジョウカイボン科はホタル科と共にホタル上科に属する
北海道から九州に分布している 大きさは2cm位有った

漢字で書くと「浄海坊」
これは高熱で亡くなった平清盛の別名
カミキリモドキと言う似た虫が居て(その体液に触ると火傷のような水ぶくれができる)その虫に間違えられ 清盛の高熱と水ぶくれのイメージが重なってこの名前になった と言う説がある

ヒロオビトンボエダシャク

2015-07-09 | 虫類


腹の部分が黒と黄色のトンボ風のシャクガ科の蛾
日中チラチラした飛び方で林の中で見かける

北海道から九州に分布して 6~8月に出現する普通種
日中ネズミモチやクリなどの花に飛んできて蜜を吸う
またツルウメモドキの生えている近くをヒラヒラ飛び回る
幼虫はツルウメモドキの葉を食べる中型の尺取虫で淡黄色地に黒い紋を散らしていて綺麗

マミジロ

2015-07-08 | 野鳥


白い眉斑が特徴のマミジロ(眉白)
個体数が少なくなり観察しにくい鳥

夏鳥 低山帯から亜高山帯にかけての山地の林に居る
ツグミの仲間の鳥で地上を跳ね歩きながら 落ち葉を足や嘴でかき分けて主にミミズ類や昆虫類の幼虫を採食する 秋の渡りの時期には木の実も食べる

オスは全体が黒く眉斑が白い
メスは頭からの上面がオリーブ褐色で 眉斑 頬線 喉は黄白色
マミジロの囀りは縄張り宣言や花嫁募集だけでなく つがいになった相手とコミニケーションの手段としても使い 抱卵の交代や地上で食事の時などにも オスメス共に小声で囀りを交わす
抱卵もオスメスが半々で行う 仲が良いのだ
全長23cm

キビタキ

2015-07-07 | 野鳥


今日は24節季の小暑 梅雨明けが近く本格的な暑さが始まる頃
立秋までの間が「暑中」この間に暑中見舞いを出す

暗い林の中でキビタキの胸のオレンジが見えるとドキッとするほど美しい
囀り 姿共に美しい鳥なので江戸時代には飼い鳥として人気が有った

夏鳥 ゴールデンウィークの頃に渡って来る 
渡りの時期には市街地の公園でも見る事が有る
渡って来たばかりの頃はオス同士の縄張り争いが激しい鳥
嘴をパチパチ鳴らしたり ブゥーンと言う羽音のような声を出して追い回す 
時には地上に落下してもみ合うそうだ

山地の広葉樹林に住み 木の中ほどの枝にとまり 飛んでいる昆虫類を飛び立って捕える
枝葉に居る虫も良く獲る 雛に運ぶのはチョウやガの幼虫が比較的多い
秋遅くまで日本に残りミズキやツリバナの実など啄ばんでから南下する
全長14cm

ノビタキ

2015-07-06 | 野鳥


草原性のヒタキ科の仲間 野のヒタキの意味でノビタキ

夏鳥 平地から山地の草原 牧草地農耕地などに居る
秋の渡りの時には平地でも良く見られる
草の穂先や灌木などに止まっては移動し 昆虫類 クモ類などを採食する

オスは頭部と上面が黒色で胸に橙色 肩に白斑がある
メスは上面が黄褐色で縦斑がある
全長13cmでスズメより少し小さい

ヨシゴイ

2015-07-05 | 野鳥


サギの仲間(サギ科)の鳥で ヨシ原・湿地などに生息するので「ヨシ原のゴイサギ」の意味でヨシゴイと呼ばれて居る
新潟下越地方の方言では「ゆうれいどり」「ばかどり」と呼ばれる
多くの男にだまされて自殺した娘がこの鳥に化けて夜な夜な男を待ち伏せすると言う伝説にもとずく

夏鳥でアシ原 水田 湿地などに居る
昼夜関係なく一日中活動し 主に魚類を捕り小型のエビ類ザリガニ カエル 昆虫類も捕る
長い足でハスの葉の上なども歩ける
雌雄はほぼ同色だが 若いオスは淡くメスははっきりと喉の下に縦線が5本ある
全長37cmで日本で見られるサギ類では一番小さい



ウリノキ

2015-07-04 | 樹木 草花


葉の形がウリに似ているのでウリノキと言う
花の形が面白い 花弁が外側にくるりと強く巻いている

ウリノキ科の落葉低木 山地の林内に生育し3m程の大きさになる

花期は6~7月 葉腋から集散花序に白い花が付く
花弁は3cm程で外側に巻いている

雄しべの黄色い葯が3cm位と大きく目立つ
雌しべは1個で雄しべより長く突き出ている
果実は核果で7mmほどの楕円形 藍色に熟す

アナベル

2015-07-03 | 樹木 草花


梅雨真っ只中 毎日雨が続いている
この雨の時期はアジサイが良く似合う
最近はカシワバアジサイをよく見かけるが 並んでアナベルも見かけるようになってきた

アナベルは北アメリカ東部原産のワイルドホワイトハイドランジャを改良した園芸種
和名はアメリカ・ノリウツギ(ノリノキ) 
ユキノシタ科アジサイ属の落葉小低木
ノリウツギ(別名ノリノキ)は和紙を漉く時の糊料として使ったので この名がある

花は初めは緑色でその後淡緑色から白に変わる
見事に鞠型のぼったりした感じからか「白い貴婦人」とも言われる
行ったことは無いが 東京サマーランドでは3000株以上のアナベルが一面に咲いて見事だそうだ

ハンゲショウ

2015-07-02 | 樹木 草花


今日は72候の半夏生(はんげしょう)
24節季は半月ごとの季節の変化を示すが 72候は更に5日づつに分けて気象の動き動植物の変化を知らせるもの 夏至から11日目

半夏生の頃に花をつけるので ハンゲショウ(半夏生)と呼ばれるドクダミ科の多年草が花をつけた
水辺や湿地に生えて全体に臭気がある
穂状の総状花序をだし小さな花を多数つける
花は初め垂れているが下から順に開花し 開花するにつれて立ち上がる 
つまり咲いている花は常に穂状の一番高い所にある
花に花被は無い 花期は6~8月

花が咲くころには 茎上部の葉は表面が白くなってくる
白くなった葉は8月ころから再び緑色に戻るが 完全に元の色には戻らない

葉の表面が白くなるので別名カタシログサと呼び 半化粧と書く場合もある