トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

アルストロメリア

2016-06-15 | 樹木 草花


南アメリカに約50種が分布する多年草 ヨーロッパでは多くの園芸種が作られている
アルストロメリアの総称で呼ばれ 和名はユリズイセン
昭和初期に渡来し 花壇や切り花として栽培されている

分類体系によりヒガンバナ科 ユリ科 ユリズイセン科に分類されている
花期は5~7月
茎先から散形花序を出し先に5㎝程の筒状花を付ける
花被片は6枚 内花被片3個 外花被片3個で内花被片の内側に斑点(蜜標)が有り虫を誘う
根には球根が出来る

ヨツボシホソバ

2016-06-14 | 虫類


オスは全身灰褐色 メス(写真)は黄色で翅には2対4個の黒紋があり別種のように見える
但し翅を畳んで止まっていると黒紋は3個しか見えない
全国に分布し 出現期は6~9月 大きさは45㎜程
幼虫はコケ類を食べる

ヒトリガ科の蛾でこの仲間は赤色 黒色 白色など綺麗なものが多い
幼虫はケムシ型で 自分の毛を使って繭を作る 

シオヤトンボ

2016-06-13 | 虫類


ムギワラトンボ(シオカラトンボのメス)にそっくりなシオヤトンボのメスが居た

春3月に真っ先に現れるトンボの一つ 7月頃まで見られる
平地~丘陵地の湿地や水田に生息している
植物の茎に捉まり夜中に羽化し 林などへ飛び立つ
成熟したオスは腹に白紛を帯びシオカラ風に変身する
オスメス共にシオカラトンボに似るが 体はずんぐり小型にした感じで 翅の付け根に淡い橙色斑がある
大きさは4㎝程
産卵はメス単独で打水産卵を行う
北海道から九州まで分布している
 

スカシカギバ

2016-06-12 | 虫類


目玉模様の様に見える変わった姿の蛾がいた
目玉模様の円形紋が透けている

カギバガ科の蛾で多くは前翅の先がカギ状に曲がっている
翅は広く胴は細い
 
本州から南西諸島に分布していて 5~11月に2回出現する
大きさは5㎝程有った
幼虫で越冬し 食草はクヌギ シラカシなどブナ科
終齢幼虫のイモムシは白と茶色の配色で 葉の上で体を丸めていると鳥の糞のように見える

キイロクビナガハムシ

2016-06-11 | 虫類


赤いハムシがいた キイロクビナガハムシという
赤褐色から黄色がかった個体と赤い個体がいる 越冬中は部分的に黒みを帯びた赤褐色
色と名前が一致せず違和感があって落ち着かない

大きさは7㎜程だった 林縁部に見られヤマノイモ オニドコロなどの葉を食べる
成虫越冬で 4~7月に現れる 本州~九州に分布している
幼虫は糞を背中に乗せる習性がある 多分身を守る手段かも

ヒメシロモンドクガ

2016-06-10 | 虫類


エノキの葉の上に面白い形の毛虫がいた ヒメシロモンドクガだ
頭の後ろから黒くて長い毛の束があり 背中には薄黄色の歯ブラシ状の毛束が4個も生えている
このブラシ状の毛束がある幼虫は終齢幼虫

ドクガ科の蛾で 大きさは4㎝程
毒は強くなく毒針は持たないと言われているが強く触れると赤く腫れる
九州以北に分布し 都心の公園でも出会う
卵で越冬し 春秋に2~3回出現する
食草はサクラ類(バラ科)クワ(クワ科) クヌギ(ブナ科)をはじめとして様々な植物を食害する広食性

アカシジミ

2016-06-09 | 虫類


小型のチョウで 裏翅(写真)は橙色の地色に白色条が有り 後翅亜外縁には濃橙色の斑紋列が有って素敵な色模様
出会えてラッキーでした

卵で越冬し4月頃幼虫 5月に蛹 6月頃に成虫が見られる
平地から山地の落葉広葉樹林に居て 食草が有れば都市近郊でも普通に見られる
食草はコナラ ミズナラ カシワ クヌギ アラカシなどブナ科

オスは夕暮れになると食草などの樹鞘を穏やかに動き回り メスは食草の下枝や付近の下草に静止していることが多い

カワガラス

2016-06-08 | 野鳥


付けまつげをしたような目つきのカワガラスがいた
周年渓流に住み全身黒茶褐色の鳥なのでカワガラス

留鳥 九州以北の渓流 湖沼畔などの水辺にすむ
流れの早い渓流でも白い瞬膜を水中眼鏡代わりにし 足裏のスポンジのような指だこも使い 水底を歩く
川底の石をひっくり返したりして トビゲラ類カゲロウ類カワゲラ類などの幼虫や小魚を捕る
川虫が生長して飛び去る前 大きく成長した羽化直前の時期に子育てが出来るよう繁殖の開始は早い時期に行う
小鳥たちが恋の季節の4月には最初の子育てが終わっている

雌雄同色 全長22㎝

アカゲラ

2016-06-07 | 野鳥


林の中でアカゲラがドラミングしていた
赤 黒 白の色具合が美しいキツツキ類
特に赤色が目立つということで江戸時代中期からこの名で呼ばれている

留鳥 本州西南部には少ない 都心の林でも時折見ることがある
林内での行動が多いが低い草地や農耕地などの地上に降りて採食することがある
昆虫類を好むが木の実も食べる
枯れ木 生木どちらにも穴を掘って営巣する

前後2本づつの鋭い爪 加えて硬い尾羽の3支持点で体を支えドラミングを行う
ドラミングは声の代わりに音を遠くへ響かせて つがい相手の募集や縄張り宣言 近距離のコミニケーションでも使われる

雌雄ほぼ同色 雄の後頭部には赤い斑が有るが雌にはない
大きさは24㎝

トケイソウ

2016-06-06 | 樹木 草花


道端に面白いデザインのトケイソウが咲いていた

トケイソウ科のつる植物
ブラジル原産 江戸時代に渡来した
種類は500種以上もあり栽培種も多い

雌しべの先柱頭が大きく3つに割れているのを時計の長針 短針 秒針に見立てて和名がトケイソウ
英名はpassion flowerで「キリスト受難の花」の意味で 雌しべを磔のキリストに 放射状の部分を後光に例えている

花は6~8月に咲き萼と花弁が5個づつ有り同じ色形なので花弁10個に見える
副花冠が放射状に広がり時計の文字盤のようだ

ハーブとして鎮痛 精神安定など精神や痛みを鎮める働きがある
欧州では医薬品にもなっている
この仲間でパッションフルーツと言われている果物は「クダモノトケイソウ」の実

スイカズラ

2016-06-05 | 樹木 草花


今日は24節気の芒種
芒(のぎ)・イネ科などの植物の穂先にある棘状の物・のある植物の種を蒔くころ

スイカズラ科の半常緑つる性木本 暖地では冬でも葉が落ちない
子供たちが花の奥の蜜を吸ったのでスイカズラと名が付いた
別名キンギンカは花色が初め白いが黄色を帯びて来るので付いた名前
スイカズラ科にはハコネウツギやニシキウツギなど白い花が時と共に変わる花がある

5~6月に枝先の葉腋に香りが有る花を2個づつ付ける
香りは昼よりも夜の方が強く香る 花粉を媒介する夜行性の蛾を誘引するためと考えられている
色は初めは白いがやがて黄色に変わる
果実は液果で5㎜ほどの球形 2個づつ並んで付き9月以降黒く熟す

若い葉はそのまま食べたり 乾燥して忍冬茶(利尿 健胃に効果あり)
また茎 葉 花を酒に漬けて忍冬酒にする

ウツギ

2016-06-04 | 樹木 草花


ウツギがドバーッと満開だ
ウツギ(空木)は枝が中空なのでウツギという
別名ウノハナ・旧暦4月の卯月に咲くので卯の花という が暦の本では卯の花が咲く季節なので卯月と言う とある

ユキノシタ科の落葉低木 株立ちで大きいものは3mほどになる
花は5~7月に咲き 枝先に円錐花序をだし 白色の両性花を下向きに多数付ける
萼 花柄 花序の軸には星状毛が密生する

果実は果で10月頃に熟す
先端はやや窪み花柱が残っている
中の種子は2㎜程の長楕円形で褐色 片方に膜質の翼が付いている

ルリチュウレンジ

2016-06-03 | 虫類


瑠璃色の金属光沢をした美しいハバチ

ツツジ類の葉内に産卵し 幼虫はイモムシ型で25㎜程
ツツジの葉を食べて育つのでツツジ類の大害虫として知られる
越冬は幼虫(前蛹)が地中の繭の中で越冬し春に蛹になる

成虫は1㎝弱の大きさで花の蜜などを食べる
日本全土に分布 5~10月に現れる

ヒメシロコブゾウムシ

2016-06-02 | 虫類


オカメヅタの葉にヒメシロコブゾウムシがお散歩していた
大きさは13㎜程もあって ヒメと名が付く割にはやや大きいゾウムシ

平地から山の林縁や草地で見られる
ヤツデ タラノキ ウドなどの葉を好む
体は艶のない白色で表面にうろこ状に細片 中央に黒い斑が有り目立つ色模様
本州以南に4~9月頃に出現する


テントウムシ

2016-06-01 | 虫類
   

テントウムシも繁殖の真っ最中
卵から親まで揃い踏みだ (左から 卵 幼虫 蛹 成虫)
出会ったのはナミテントウ

ナミテントウは最も普通に見られるテントウムシ
面白いことに翅の模様に変化が多く細か見ると100以上と言われていて 大きく4つに分けられている
二紋型:黒地に赤の紋が2個 南日本に多い
四紋型:黒地に赤の紋が4個
紋型:黒地に赤い紋が多数
紅型:(赤い)地に斑紋は無し 北に多く南には少ない
東京周辺では紅型が減り 南に多い二紋型が増えていて 天気変動の影響ではないかと言われている

テントウムシの種類は約180種と言われ 多くは植物の害虫であるアブラムシなどを食べるので益虫と言われる
中にはナス科などの植物の葉を食べる食植性のものもいて嫌われている
幼虫から成虫までの1世代で 5000~10000匹ものアブラムシを食べる