トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

キョウチクトウの花

2018-06-15 | 樹木 草花


キョウチクトウは中国名の夾竹桃を音読みにした名前

キョウチクトウ科の常緑小高木 株立ちになり5m位になる
インド原産 江戸時代の享保年間に渡来した
葉は3個づつ輪生し 狭長楕円形で両端は尖り縁は全縁

花は6~9月に咲き 枝先に集散花序をだし次々に開く
色はピンク 赤 白など色々ある
果実は袋果 10cm程の線形で直立し熟すと縦に裂ける
中の種子は 赤褐色の短毛が密生し 長い冠毛があり風に乗って飛ぶ

有毒植物だが葉には利尿作用 強心作用があり 樹皮には強心物質を含んでいる
葉 樹皮を乾燥させて煎じて 打撲の腫れ痛みのある患部を洗うと効果がある

アオイトトンボ

2018-06-14 | 樹木 草花


ヒメジョオンの花の上に止まっていたアオイトトンボ
花の蜜を吸っているように見える がトンボはヤゴの生活から成虫に到るまで肉食で密は吸わない
たまたま休んだ場所が花の上だった と言うことかもしれない

卵から前幼虫になり ヤゴとなって冬を越すと何回か脱皮をして羽化する
成虫は6月から10月頃まで見られる
平地~山地の挺水植物の茂る池や沼に生息している
イトトンボの中では中型で4cm程の大きさ
アオイトトンボ属のトンボは止まる時に翅を八字型に開いて止まるのが特徴

ウラナミアカシジミ

2018-06-13 | 虫類


表翅は全体に橙色だが 裏翅は黄橙色の地色に細かい黒色条が並ぶゼブラ模様で素敵な色合いだ
かっては都市近郷の林で良く見られたが 宅地化や雑木林の不管理など環境悪化で急速に個体数は減少している

卵で越冬して4月幼虫5月蛹で6月頃に成虫が見られる
食草はクヌギ アベマキ ウバメガシなどが主だがミズナラ コナラ ナラガシヲでも発生する
主に平地や丘陵地 低山地の雑木林にいる

主に夕方~日没に活動し 食草などの枝から枝へ穏やかに飛翔する
日中は栗などの白い花に好んで集まり 時に樹液から吸汁する

カメノコテントウ

2018-06-12 | 虫類


テントウムシでは大型で1cmはあり亀の甲状の模様がある

樹皮の下や岩の割れ目などで成虫で越冬する
5月から見られ 5月末にはクルミの葉裏に卵を産む
幼虫は2週間で生長して葉の裏などで蛹になる
10月頃まで見られるテントウムシ

広葉樹林や河畔林などで見られる
幼虫も成虫もオニグルミなどに付くクルミハムシの幼虫を食べる益虫

アカスジキンカメムシ

2018-06-11 | 虫類


道の上でアカスジキンカメムシが番っていた 何もこんなところで・・
光沢のある金緑色に赤色の帯紋がある美しいカメムシで人気がある
一般に美しいカメムシは匂わないと言うが そうでもなく多少は匂う

5齢幼虫で越冬して 春に羽化し成虫は11月頃まで見られる
落葉広葉樹 常緑広葉樹 針葉樹など広い範囲の樹木から見つかっている
幼虫はミズキなどの実を食べて育つ
数は多く都心の公園で時折見かける 大きさは2cm程有った

ミドリシジミ

2018-06-10 | 虫類


色がとても綺麗なミドリシジミ
表翅はオスでは輝きの鈍い金緑色で目を引くのだがあまり翅を広げて見せてくれない

卵で越冬して成虫は6~7月に見られる
食草はハンノキやヤマハンノキなどカバノキ科で 市街地では減っていると言われるが食草のある公園などでは良く見られる
湿潤な立地に形成されるハンノキ林が生息地となっている

オスは16~19時頃に活動し複数の個体が食草の梢上を飛び交ったり 特定の枝先で占有行動をとったりする
比べてメスは不活発で日中は栗の花で吸蜜したりクワの果実で吸汁したりする

ウスバシロチョウ

2018-06-09 | 虫類


スジグロシロチョウの積りでいたが 斑紋の様子からどうもウスバシロチョウらしい

ウスバシロチョウは中型のアゲハチョウ科のチョウ
産卵は地面の枯葉や枯れ枝で行われ 卵で越冬して幼虫 蛹を経て5月頃成虫が見られる
食草はムラサキケマン ヤマエンゴサクなどケマンソウ科の植物

丘陵地から山地の落葉広葉樹林の林縁から草地に居る
日中草地の上をすべるように飛び タンポポ類やヒメジョオンなど各種の花を訪れる

ドクダミ

2018-06-08 | 樹木 草花


あまりあちこちにあるので良く見ることもしていなかったのだが ドクダミの花びらは普通4個の所 プラスして小さな花びらが幾つか付いているものがある 目の子勘定で200~300個花を見ると1個あるくらいの感じだ
園芸種で八重のドクダミがあるがそれとの中間の花の感じだ

ドクダミ:ドクダミ科の日陰の林や空き地に生える多年草
花は6~7月 茎上部に3cm程の花穂を出し そこに小さな花を多数つける
花は萼も花弁もなく 先が3裂する花柱とオシベ3個からなる
花弁のように見えるのは4個の総苞片で プラスされた小さな花びらは小苞片

ドクダミの名は毒や痛みに効くことから「毒痛み」が転じたもの
民間薬として有名で10種の薬効があるとも言われ十薬とも呼ばれている
全体に臭気があるが火を通すと臭気は消え 若い葉は茹でて食べると美味しい 

ドクダミの花

オオカワヂシャ

2018-06-07 | 樹木 草花


オオカワヂシャ又はオオカワヂサとも言い最近水辺でよく見かけるようになった

ゴマノハグサ科の多年生草本
ヨーロッパからアジアにかけての原産で南アメリカやオーストラリアに帰化している
関東地方以西の水辺で見られ 特定外来生物に指定されている

地中を横走する根茎から茎を直立し高さ1m程になる
春から秋にかけて葉腋に穂状の花序を出し 5mmほどの淡紫色の4深裂した花を多数つける
果実は球形で先端が凹み3mm程の花柱が残る

アメリカキササゲの花

2018-06-06 | 樹木 草花


今日は24節季の芒種
穂先に芒(のぎ)を持つイネ科植物の種を蒔く時期

ノウゼンカズラ科の落葉高木 10m程になる
北アメリカ原産で日本には明治時代に渡来し 新宿御苑で種を最初に手に入れ育てられた

花は6~7月 枝先に30cm程の大きな円錐花序を出し白い花を多数つける
花冠は3cm程の漏斗状 上部は5裂し裂片のふちは縮れる
内側に紫色の斑紋があり綺麗だ

果実は蒴果 30cmもの細長い実が生る
マメ科のササゲに似ている長い実が出来る木なのでキササゲの名がある

アオバズク

2018-06-05 | 野鳥


青葉が茂る頃に渡って来るミミズクでアオバズクの名が付いた
ズクは耳のように突き出ている羽毛(羽角)の事で アオバズクとズクが付いているが羽角はないのでちょっとそぐわない

夏鳥 暖地ではごく少数が越冬している
平地や山地の林に居る
山麓の林や社寺林でよく営巣している
夜間飛び回って 主に蛾類や甲虫類などの夜行性の昆虫類を捕り 小鳥類や蝙蝠なども捕る

雌雄ほぼ同色 虹彩が大きく黄色で特徴的
大きさ29cm

コアジサシ

2018-06-04 | 野鳥


まだ幼鳥のコアジサシが水辺を飛んでいた

コアジサシは夏鳥 4月頃やって来て9月まで見られる
海岸 河川 湖沼などに居る水鳥
群れで居ることが多く海岸や河川の砂地や礫地にコロニーを作って繁殖する
大田区の浄水場の屋上で繁殖しており ボランティアの皆さんが環境整備に汗を流している

停空飛行からダイビングをして主に魚などを捕る
羽ばたきはゆっくりだがスピードは速い

雌雄同色 尾羽は燕尾で長いが幼鳥は長くない
大きさ24㎝でアジサシより一回り小さい

アオダイショウ

2018-06-03 | 小動物 他


1mは越えるアオダイショウがスルスルと木を登っていた
腹板の両端に隆起(側稜)がありこれに枝を挟み込んで木に登る

低地から山地の森林にかけて幅広く生息している
森林内 田畑 草地 水辺 人家周辺と様々か環境に適応している
都心の公園でも時折見かける
地上 樹上はもちろん水の上を泳いでいる姿も見た事が有る

エサは幼体時はトカゲ カエルなどを好むが生長すると鳥類や哺乳類を主に食べるようになる
日本最大の蛇 大きいものは2m近くになる
日本固有種

アズマヒキガエル

2018-06-02 | 小動物 他


庭にのそのそとカエルが歩いていた アズマヒキガエルらしい
どこから来るのかは分からないのだが 1~2匹のヒキガエルがもう長年徘徊している

近くの公園で啓蟄の頃にガマ合戦があり 多い時には数千匹のオタマジャクシが居たこともあった
ここ1~2年は近所の人が アライグマやハクビシンから卵を保護するとか訳の分からないことを言って持って行ってしまうことがあり ガマ合戦も見られなくなってしまった

アズマヒキガエル:日本固有亜種 大きさは10cm程だった
海岸付近から2500mの高地までの様々な環境に幅広く生息している
跳躍力は弱く移動は歩くことの方が多い
エサは地表昆虫を主として食べる

シジュウカラの雛

2018-06-01 | 野鳥


木の切り株からシジュウカラが顔を出していたので 飛んだ後に行ってみたら雛が居た
俗説ではシジュウカラ1羽でスズメ40羽分の価値があると言われる
「しじゅう」は鳴き声からで「から」は小鳥を意味する総称とされる

留鳥又は漂鳥
樹木の比較的多い庭園や公園住宅地 山地の林などに居て とても馴染み深い鳥
非繁殖期には小群れで行動し他の小鳥とよく混じることがある
樹上や地上で昆虫類クモ類草木の種子や実を食べる
繁殖期にはツーピーツーピーなどと囀り 若い女性にはスーキースーキーと聞こえるそうだ
巣は樹洞の他 ブロック塀や郵便箱など人工物もよく使われて 公園の巣箱もシジュウカラが多い

メスが卵を抱いている時期まではオスからメスへの求愛給餌も見られ仲が良い
冬でも番は離れないことが多いが10%ほどは離婚して春には別の相手と番になる 人より離婚率は低い?

雌雄ほぼ同色 喉から下尾筒の中央部分に黒線がありオスは下まで太い
大きさ15cm

あさまだき四十からめぞたたくなる 冬ごもりせるむしのすみかを(寂蓮)