トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

サクラ

2023-10-16 | 樹木 草花

いよいよ始まった桜の季節

写真は順に、ジュウガツザクラ、ジュウガツザクラ、オカメ、コブクザクラなど、早咲きのサクラが咲いている

 

ジュウガツザクラ(十月桜):

マメザクラとエドヒガンが関与した二季咲き性の栽培品種

名前通り10月頃から春まで八重咲の花が咲く

花弁は白⇒ピンク、細長く、縁が裏側に反り返るものが混じる

 

オカメ:

1930年頃、カンヒザクラとマメザクラの交配によって、イギリスで作られた園芸品種

低木であまり広がらないので、庭木に人気がある

花弁はやや濃いピンク色で、平らには開かない

 

コブクザクラ(子福桜):

白色八重咲の小型の花で、秋から春まで開花する栽培品種

雌しべが2個以上ある場合が多く、1つの柄に複数の実が生るので、子宝に恵まれている様子からこの名になった

花弁は満開時には白色で小型、中心のものは内側に巻き込む


ユウガギク

2023-10-15 | 樹木 草花

春からスタートした花々も、最後の締めは、秋になって野菊の仲間が咲き揃って終わりになる

ユウガギク(柚香菊)は、ユズ(柚)の香りがする菊、と言われるがこの香りを感じたことがない

50種ほどある野菊の一つ

 

キク科の山野の草地、道端などに普通に生える多年草

地下茎を伸ばして増える

茎はよく分枝して、高さ1mほどになる

葉は互生で薄く、基部はクサビ形で柄は無い

下部や中部の葉は7cmほどの長楕円形で、縁は浅く裂けるものや羽状に中裂するものがある

 

花期は7~10月

枝先に2.5mmほどの頭花を付ける

舌状花は白に近い色をしていて、わずかに青紫色を帯びる

中心の筒状花は黄色い

果実はそう果、2.5mmの扁平な倒卵形で、冠毛はごく短く肉眼では見えない

 


ヤマジノホトトギス

2023-10-14 | 樹木 草花

ヤマジノホトトギスは、山路に生えるホトトギスの意味

この仲間は花の形が変わっていて楽しい

 

ユリ科の山野の林内に生える多年草

茎には斜め下向きの毛が密生し、節ごとに曲がり高さ50cmほど

葉は8~18cmの楕円形で、基部は茎を抱き、両面共に粗い毛がまばらに生える

 

花は8~10月に咲く

茎の先や葉腋に1~3個付き、上向きに咲く

花被片は白色で紅紫色~暗紫色の斑点があり、上半部は平開して反り返らない

花被片は6個有り、外花被片は内花被片より幅が広い

 

雄しべと雌しべの形が変わっている

真ん中から立ち上がっている花柱は、深く3裂して平らに開く・・紫色の斑が見える

雄しべ6個は、子房を包んで立ち上がり、上部で外側に開き先端に葯がある

 


サンゴジュ

2023-10-13 | 樹木 草花

サンゴジュの赤い実が鈴生りで、1個の皮を剥いてみた

サンゴジュは赤い果実が沢山つき、果序の枝も赤くなる様子をサンゴに見立てた名前

 

スイカズラ科の常緑高木、20mほどになる

葉は対生、葉身は7~20cmの楕円形

縁は全縁、または波状の鋸歯がある

表面は光沢があり、裏面には全体の細かい腺点がある

 

花は6月に咲く

枝先に円錐花序を出し、6mmほどの白い花を多数つける

果実は核果

8mm程の楕円形で、8~10月頃に赤くなり、完全に熟すと黒くなる

核は7mmほどで、深い縦溝が1本ある


オオスズメバチ

2023-10-12 | 虫類

10月はオオスズメバチの刺症被害の最も多い時期、そっと近寄ってすぐ逃げた

日本に住むハチの中では最も大きなハチ、大きさは27~38mm、女王バチは37~45mm、スズメバチ属では世界最大種

性質は凶暴で、毒性も激しい

 

成虫で越冬して、4~10月にかけて現れる

平地から山、全国に居る、市街地の公園でもよく出会う

9~10月は繁殖期で、チョウやガの幼虫などの昆虫を捕獲し、その肉団子を巣の幼虫の食物にする

食物の少なくなる秋口には、ミツバチや他のスズメバチ類の巣を攻撃して全滅させることもある

クヌギやコナラなどの樹液にもやって来る

 

巣は地中に作るが、稀に木の洞や人家の隙間などに作る

ヒノキ、スギ、マツなどの樹皮を齧り取り、唾液と混ぜて薄く延ばし巣材にする

巣は直径30~70cmの球形で何段かになっている


コムラサキ

2023-10-11 | 虫類

橙色と紫色のまだら模様が綺麗なコムラサキが、地面で吸水中

 

食樹の枝や幹で幼虫で越冬して、成虫は5月から10月初めころまで見られる

河畔林や湿地帯のほか、都市公園や街路樹でも見られる

日中、樹林の林冠部など高い位置を飛翔し、樹液や獣糞,人の汗などに好んで集まるほか湿った地面に下りて吸水することも多い

 

6cm程の中型のチョウで、中央と亜外縁に橙斑が見える

オスの表は瑠璃色に輝き、メスでは淡い茶褐色

食草はネコヤナギ、カワヤナギ、シダレヤナギなどヤナギ科

幼虫はヤナギ類に生息する角のある緑色のナメクジ型イモムシ


ツバメシジミ

2023-10-10 | 虫類

小さくて可愛く色模様も素敵なので人気のチョウ

 

幼虫で越冬して、成虫は4月から10月にかけて見られる

背の低い草地、農地や公園、河川など様々な場所で見られる

都市部でも普通に見られて、個体数も多い

日中、草原上を活発に飛翔し各種の花を訪れる

食草は、レンゲソウ、シロツメグサ、カラスノエンドウなど各種マメ科植物

 

表の翅色は、紫青色で外縁に細い黒帯がある

裏翅は白色で、小さな黒点と、橙斑がある

尾状突起があり、これも可愛さに一役買っている

大きさは2cm程


アジアイトトンボ

2023-10-09 | 虫類

イトトンボ類の仲間(イトトンボ科)は、日本には27種が居る

関東では16種が記録されている

イトトンボ類ではその他、アオイトトンボ科、モノサシトンボ科、などがある

 

アジアイトトンボはアオモンイトトンボと同属で、この中では最も小さくて華奢

植物の茂る池や溝などに生息していて、どこでも見られる

出現時期は3~11月

雌雄で色模様が違い、オスは青色でアオモンイトトンボによく似る

メスは未熟時には赤く、成熟すると淡褐色になる

大きさは3cm程

 

羽化したオスは水辺を離れ、成熟して水辺に戻り縄張りを持ってメスを待つ

交尾は長く、その後メスは単独で水辺の植物組織内に産卵する


スエヒロタケ

2023-10-08 | キノコ

通年で、樹種によらず枯れ木や倒木、切株などに普通に発生する木材腐朽菌

傘の横や背面の一部で器物に付着する

傘は扇形、縁は内巻で切れ込みがある

表面は白または帯紫褐色の粗毛で覆われる

肉は白または淡褐色で、強靭な革質

 

ヒダは幅狭く疎で、縁が縦に裂開し、裂開した2片の外側で胞子を作る

2片は乾いているときは外側に開き、湿っていると閉じる

色は白から帯紫褐色になる

食毒は不明だが、肉が硬くて食には不適


クジラタケ

2023-10-07 | キノコ

サルノコシカケの仲間でクジラタケ

通年で広葉樹の切り株や倒木などに生える

白色腐朽菌(材中のリグニンとセルロースを分解するキノコで、分解された材は白くなる)

 

側着型で中型から大型のキノコで柄は無い

傘は半円形または棚状に連なり、扁平で縁は厚い

色は灰褐色か淡褐色、凹凸による環紋と放射状の皴がある

肉は類白色で硬いコルク質

 

管孔は短い

孔口は多角形で小さく整然と並び、色は白から淡褐色


ヒロハウスズミチチタケ

2023-10-06 | キノコ

夏から秋に、主にブナ科の樹林に発生する

傘は小~中型、表面に艶が無くベージュ色~灰褐色

時間がたつと放射状のしわが出る

 

ヒダは幅広くて極めて疎、傘とほぼ同色か淡色になる

柄は白色~ベージュ色

傷つくと白い乳液を分泌するが、後に赤変する

 

食べると辛い

料理に使われるチチタケの名があるが食用には不適


クロコブタケ

2023-10-05 | キノコ

黒い塊でキノコには見えない

春から秋に、広葉樹の枯れ木や倒木上に群生する

 

1cm程の小型の菌

半球型や瘤型 色は黒褐色で表面に粒状の凹凸がある

肉は固い木質で、切断すると黒褐色の濃淡の放射線紋がある

表面の細かい粒の内面で胞子が作られる


アカゲラ

2023-10-04 | 野鳥

都心の公園でアカゲラが見られた

赤、黒、白の配色が面白いキツツキ類

赤い色が目立つのでアカゲラと言う、とてもポピュラーなキツツキで人気者

 

留鳥、少数が漂鳥または冬鳥

平地から山地の林に居る

採食は主に木の幹で行うが、背丈の低い草地や農耕地の地上に降りて採食することがある

昆虫類を好んで食べるが、木の実も採食する

枯れ木、生きている木のどちらでも、自分で穴を掘って営巣する

 

雌雄ほぼ同色

翼の黒と白の模様、特に逆八の字型の白斑が目立つ

オスの後頭には赤斑があり、メスの頭部には赤斑が無い

下腹部と下尾筒は赤い

全長24cm


エゾビタキ

2023-10-03 | 野鳥

エゾビタキは10月10日に出会うのだが、今年は早めのお出ましだ

蝦夷(北海道)の方から来るヒタキと言う意味だが、繁殖地は千島列島、サハリン以北で北海道でも本州などと同じで旅鳥

北海道の鳥と勘違いしそうな名前だ

 

旅鳥

平地から山地の林や林縁などに居る

林内よりも林縁などの開けた場所を好む

体を垂直にして枝に止まり、空中採食で昆虫類を捕える

秋にはミズキやモッコクの実を良く食べる

出会うにはミズキの木を注意していればよい

 

雌雄同色

体の下面は白っぽく、胸と脇腹に暗褐色の縦斑があり、識別のポイント

3列風切り外縁や大雨覆い先端は白い

大きさ15cm


タシギ

2023-10-02 | 野鳥

タシギやその仲間をタシギ類やジシギ類と呼んでいる

タシギ類4種・・タシギ、オオジシギ、ハリオシギ、チュウジシギ、は似ていて識別が難しい

 

旅鳥、本州中部と主にそれより南では越冬する

水田、湿地、河原、干潟などにいる

採食はタシギ類の中では、最も水気のある所を好む

長い嘴を泥の中に差し込んで、ミミズ類や貝類、甲殻類、昆虫類の幼虫などを食べる

 

雌雄同色、タシギ類4種の識別の基準になる鳥

明瞭な頭側線、過眼線と頬の線がある

上面に黄白色の線が見える

尾羽はふつう14枚

全長27cm