(1)国産初となる小型ジェット旅客機「MRJ」(計画78人、92人乗り)が最初の国産開発ジェット旅客機ということもあり、慎重に慎重に機能検査、確認を重ねて改善も重ねて5度の延期の末に昨日見事に1時間強の初飛行(the first flight of MRJ)に成功した。
初飛行は静かなソフトランディング(soft landing)で日本の技術力の高さを実証してみせた。戦後の日本の国産航空機製造開発というと1962年のプロペラ旅客機の「YS11」で、それから実に53年ぶりのしかも小型国産ジェット旅客機の製造開発という記念すべき日を迎えた。
(2)省エネタイプ(燃費効率)でエネルギー節約、効率化、経済的な時代の要請にも合っており、小型ということもあり米国内便、アジアを中心に利用価値、評価も高く、すでに初飛行前にして407機(報道)の受注を果たしており注目度は高い。
しかし先端的科学技術研究開発力の高い日本で、惑星探査衛星「はやぶさ」を製作して打ちあげ惑星の物質回収の実績もある日本で、国産の旅客機となると53年前のプロペラ旅客機YS11と今回の小型ジェット旅客機MRJだけというのも不思議な感じがする。
(3)狭い国土で移動に航空機の必要性がそれほど高くなくアクセス便利な飛行場確保も容易でない地理的条件に、高い研究開発費(MRJは1機2000億円台といわれている)に、航空機製造技術ノウハウは軍事機密との関係もあり情報公開性が乏しくてゼロからの研究開発が求められて修得に時間を要すること、先行する欧米航空機産業の輸入機に太刀打ちできない需要量との費用対効果性から積極的に航空機開発産業への参入がなく育ってこなかった産業構造の特殊性が考えられる。
(4)高い科学技術研究開発力を持つ日本でさえそうなのだから、あらためて広い国土の移動に交通環境の違いはあってもこれまで長年にわたって大型ジェット旅客機を次々に開発製造してきた米国、欧州の文明力、技術開発力にはそのすごさがよくわかるというものだ。
日本も近年はノーベル賞授賞者が米国に次いで多い先端的科学技術研究開発国ではあるが、欧米の文明力、技術開発力はルネッサンス(renaissance)、産業革命の伝統もありあなどれない優秀性、卓越性を持ち合わせており、今回の53年ぶりの国産小型ジェット旅客機の初飛行成功に湧くことでそのギャップを十分に思い知らされた。
(5)なにしろ国産旅客機製造には約100万点の部品が必要(報道)でMRJの場合でもその60~70%は外国から仕入れた(同)もので、まだまだ国産といってもすべて独自の技術力というわけにはいかないようだ。
それでも国産製造旅客機の評価が定着してさらに受注が伸びれば、もともと高い技術力、開発力の潜在能力分野を持つ日本産業、経済なだけに国内産業として航空機産業の「すそ野」(部品供給)が広がれば成長戦略構造産業としての効果は大きく期待されるものだ。
(6)大型化の欧米航空機産業に対して中、小型化の特性を生かした日本の航空機製造産業の参入、立ち位置で競合性も少なくて、省エネ(燃費効率)、高い技術力(静かなソフトランディング)を活かした時代に合った航空機開発として今後は100人乗りの航空機開発製造に取り組むことが報道されている。
久しぶりに日本産業の黎明期を見る騒ぎを見る思いで、現在の先端性時代とのギャップ(gap)の深さを味わった楽しさでもあった。
初飛行は静かなソフトランディング(soft landing)で日本の技術力の高さを実証してみせた。戦後の日本の国産航空機製造開発というと1962年のプロペラ旅客機の「YS11」で、それから実に53年ぶりのしかも小型国産ジェット旅客機の製造開発という記念すべき日を迎えた。
(2)省エネタイプ(燃費効率)でエネルギー節約、効率化、経済的な時代の要請にも合っており、小型ということもあり米国内便、アジアを中心に利用価値、評価も高く、すでに初飛行前にして407機(報道)の受注を果たしており注目度は高い。
しかし先端的科学技術研究開発力の高い日本で、惑星探査衛星「はやぶさ」を製作して打ちあげ惑星の物質回収の実績もある日本で、国産の旅客機となると53年前のプロペラ旅客機YS11と今回の小型ジェット旅客機MRJだけというのも不思議な感じがする。
(3)狭い国土で移動に航空機の必要性がそれほど高くなくアクセス便利な飛行場確保も容易でない地理的条件に、高い研究開発費(MRJは1機2000億円台といわれている)に、航空機製造技術ノウハウは軍事機密との関係もあり情報公開性が乏しくてゼロからの研究開発が求められて修得に時間を要すること、先行する欧米航空機産業の輸入機に太刀打ちできない需要量との費用対効果性から積極的に航空機開発産業への参入がなく育ってこなかった産業構造の特殊性が考えられる。
(4)高い科学技術研究開発力を持つ日本でさえそうなのだから、あらためて広い国土の移動に交通環境の違いはあってもこれまで長年にわたって大型ジェット旅客機を次々に開発製造してきた米国、欧州の文明力、技術開発力にはそのすごさがよくわかるというものだ。
日本も近年はノーベル賞授賞者が米国に次いで多い先端的科学技術研究開発国ではあるが、欧米の文明力、技術開発力はルネッサンス(renaissance)、産業革命の伝統もありあなどれない優秀性、卓越性を持ち合わせており、今回の53年ぶりの国産小型ジェット旅客機の初飛行成功に湧くことでそのギャップを十分に思い知らされた。
(5)なにしろ国産旅客機製造には約100万点の部品が必要(報道)でMRJの場合でもその60~70%は外国から仕入れた(同)もので、まだまだ国産といってもすべて独自の技術力というわけにはいかないようだ。
それでも国産製造旅客機の評価が定着してさらに受注が伸びれば、もともと高い技術力、開発力の潜在能力分野を持つ日本産業、経済なだけに国内産業として航空機産業の「すそ野」(部品供給)が広がれば成長戦略構造産業としての効果は大きく期待されるものだ。
(6)大型化の欧米航空機産業に対して中、小型化の特性を生かした日本の航空機製造産業の参入、立ち位置で競合性も少なくて、省エネ(燃費効率)、高い技術力(静かなソフトランディング)を活かした時代に合った航空機開発として今後は100人乗りの航空機開発製造に取り組むことが報道されている。
久しぶりに日本産業の黎明期を見る騒ぎを見る思いで、現在の先端性時代とのギャップ(gap)の深さを味わった楽しさでもあった。