(1)世界では思想、信条、理念の違いにかかわらず協力、協調しなければならない問題、課題はある。政治、経済、軍事もそうなれば世界は「ひとつ」になれるのだが、「なぜ」かそうはならないのは宗教や人種や文化、文明が独自のもので、長い歴史の中で築き上げられてきた価値観が他と違うアイディンティティ(identity)と認識させられて、自分が(あるいはわれわれが)存在する意義を唯一のものと守るべき排他的絶対主義が根底にあるからだ。
(2)それぞれの立場の違いを認め合いながらそれを乗り越えて互いに協力、協調、共存共生することは理想論、ユートピア(utopia)ではあるけれど、現実はそうはいかないのが人間社会、人間能力の限界だと思い知らされる。
いまだにイスラム過激派組織の理念、思想がどこにあるのかさっぱりわからないが、キリスト教国の欧米先進国と対峙して民族間の内戦、紛争に乗じてテロ活動を拡大している。
ISは自らのイスラム過激派組織を「国家(state)」と位置づけて勝手に侵攻、侵略した都市を「首都」として制圧して、組織体制に国家機能を持たせている。
(3)そのISがらみとみられる同時テロ襲撃事件があったパリで30日から予定どおりに地球温暖化対策を考えるCOP21が開催される。人類が「脅威」、地球破壊に立ち向かう(protect the globe against the destruction)決意を示す機会だ。
宗教や人種、文化、文明の違いを乗り越えて世界が「ひとつ」になって取り組まなければならない命題(proposition)のひとつだ。
世界各国がどんなにいがみ合い、覇権を争ってみても「地球(globe)」が荒廃、消滅してしまえば意味もない、元も子もないことになるからだ。
(4)それでも温室効果ガスを大量に生産し排出して経済活動を活発化して利潤をあげてきた先進国とこれから経済成長しようという新興国、低開発国との間で、それぞれの立場を守るための批難応酬がくりひろげられてきて、ようやく温室効果ガス削減に向けて各国の高い削減目標に向けての努力、協力、協調体制が出来つつある。
温室効果ガス排出原因は都市化が大きな要因になっているが、それ以上に地球環境を破壊しているのは内戦、紛争による環境荒廃、破壊であるから、そこを抜きにして地球環境など守れないのはあきらかだ。
(5)パリ同時テロ事件を契機にシリアで展開するISに対する欧米とロシアが連携、連合軍事体制で制圧攻撃を開始しようとした矢先に、シリアでのIS空爆に参加していたロシア軍機がシリアとトルコ国境上空でトルコ軍機に撃墜されるという事態が発生して、トルコが加盟するNATOの欧米とロシアとで対立緊張が走っている。
何のことはないせっかくの欧米、ロシア軍事協力体制でのIS制圧攻撃であったが、早くもISを利する欧米とロシアの連携、連合分裂に発展しそうな雲行きとなっている。
アサド政権支援のロシアのIS攻撃名目のシリア空爆には、米国などからシリア反体制派組織への攻撃だとの懸念も出されており、その延長線上の(トルコ国境での)今回のロシア軍機撃墜だった。
(6)プーチン大統領は「(ロシア軍機は)シリア領内を飛行していた」、「テロリストの共犯者(トルコを名指し)に背中から撃たれた」(報道)とトルコを批判して報復攻撃を示唆している。
絶大な空軍力を持つ欧米、ロシアと地上戦頼りの反体制派、ISとの次元の違う「戦争」で、何とも悠長な「味方」敵視に向けたプーチン大統領の批判のように聞こえるシリア内戦を巡るロシアと欧米それに反体制派、ISを交えた戦争だ。
(7)ISのパリ同時襲撃テロを日常生活で無防備な一般市民を狙った極悪非道のテロと書いたが、ロシア軍機撃墜はロシアが進んでシリア内戦に参加して何が起きても不思議ではない常戦状態でのことだ。
敵も味方もわきまえずに、力(戦力)による支配に慣れてしまっているのではないのか。こちらも極めて危険な思考停止状態といえる。
(2)それぞれの立場の違いを認め合いながらそれを乗り越えて互いに協力、協調、共存共生することは理想論、ユートピア(utopia)ではあるけれど、現実はそうはいかないのが人間社会、人間能力の限界だと思い知らされる。
いまだにイスラム過激派組織の理念、思想がどこにあるのかさっぱりわからないが、キリスト教国の欧米先進国と対峙して民族間の内戦、紛争に乗じてテロ活動を拡大している。
ISは自らのイスラム過激派組織を「国家(state)」と位置づけて勝手に侵攻、侵略した都市を「首都」として制圧して、組織体制に国家機能を持たせている。
(3)そのISがらみとみられる同時テロ襲撃事件があったパリで30日から予定どおりに地球温暖化対策を考えるCOP21が開催される。人類が「脅威」、地球破壊に立ち向かう(protect the globe against the destruction)決意を示す機会だ。
宗教や人種、文化、文明の違いを乗り越えて世界が「ひとつ」になって取り組まなければならない命題(proposition)のひとつだ。
世界各国がどんなにいがみ合い、覇権を争ってみても「地球(globe)」が荒廃、消滅してしまえば意味もない、元も子もないことになるからだ。
(4)それでも温室効果ガスを大量に生産し排出して経済活動を活発化して利潤をあげてきた先進国とこれから経済成長しようという新興国、低開発国との間で、それぞれの立場を守るための批難応酬がくりひろげられてきて、ようやく温室効果ガス削減に向けて各国の高い削減目標に向けての努力、協力、協調体制が出来つつある。
温室効果ガス排出原因は都市化が大きな要因になっているが、それ以上に地球環境を破壊しているのは内戦、紛争による環境荒廃、破壊であるから、そこを抜きにして地球環境など守れないのはあきらかだ。
(5)パリ同時テロ事件を契機にシリアで展開するISに対する欧米とロシアが連携、連合軍事体制で制圧攻撃を開始しようとした矢先に、シリアでのIS空爆に参加していたロシア軍機がシリアとトルコ国境上空でトルコ軍機に撃墜されるという事態が発生して、トルコが加盟するNATOの欧米とロシアとで対立緊張が走っている。
何のことはないせっかくの欧米、ロシア軍事協力体制でのIS制圧攻撃であったが、早くもISを利する欧米とロシアの連携、連合分裂に発展しそうな雲行きとなっている。
アサド政権支援のロシアのIS攻撃名目のシリア空爆には、米国などからシリア反体制派組織への攻撃だとの懸念も出されており、その延長線上の(トルコ国境での)今回のロシア軍機撃墜だった。
(6)プーチン大統領は「(ロシア軍機は)シリア領内を飛行していた」、「テロリストの共犯者(トルコを名指し)に背中から撃たれた」(報道)とトルコを批判して報復攻撃を示唆している。
絶大な空軍力を持つ欧米、ロシアと地上戦頼りの反体制派、ISとの次元の違う「戦争」で、何とも悠長な「味方」敵視に向けたプーチン大統領の批判のように聞こえるシリア内戦を巡るロシアと欧米それに反体制派、ISを交えた戦争だ。
(7)ISのパリ同時襲撃テロを日常生活で無防備な一般市民を狙った極悪非道のテロと書いたが、ロシア軍機撃墜はロシアが進んでシリア内戦に参加して何が起きても不思議ではない常戦状態でのことだ。
敵も味方もわきまえずに、力(戦力)による支配に慣れてしまっているのではないのか。こちらも極めて危険な思考停止状態といえる。