(1)反社会勢力(ヤクザ)関係者が親分からの命令で介護老人施設に働きに出されて、いつも入れ墨を隠す長袖を着て最初はふてくされていたがそのうち入居者老人と心のつながりに感化されて孤軍奮闘しながら、最後は介護施設を守るために立ち退きに圧力をかける同じ反社会勢力との闘いに挑むドラマがあった。
もちろん比喩的(metaphorical)な「ドラマ」の世界のことで、現実には反社会勢力(anti-social group)は立ち退きを迫る側と決まっている。
(2)まさか大学院で英米法を教える名誉教授が冒頭ドラマのようなことが現実に起きることだと長年思っていたとなると、何をかいわんやである。
日大法学部名誉教授(77)が長年交際のある反社会勢力関係者から2000万円を借りて、今も借りたままの関係(報道)を続けていたとのニュースには首をかしげるばかりであった。
同名誉教授は当の反社会勢力関係者をそうだと知った上で「紳士的で良い人」と言い、「反社会勢力がすべて悪いわけではない」と擁護する発言をしたと報道されており、この人の感覚、理性、判断能力はどうなっているのか、どうつぶれてしまっているのか、唖然とするばかりの自虐的パラドックス(paradox)を見る人生だ。
(3)反社会勢力が権威を借りるためにそういう人に近づき関係を持つのに「紳士的で良い人」と猫をかぶるのは当たり前のことで、その道の人間と知りながら今も良い人と関係を続けるなどとは高い専門的分野の能力は持ち合せながらもパラドックスとして社会的理念、良識、常識では幼稚で無分別(unreasonableness)なことがよくわかるものだ。
長年学問研究にたずさわってきた人たちの中には、社会良識、感覚と切り離された閉ざされた世界(特権社会)にずっと置かれて、こういう無感覚状態に陥りやすい傾向は残念ながら大学関係者を見ているとわかることもある(そうでもなければ高度な学問研究など究められないとでも言わせたいのだろうか)。
(4)かって医学部が教員体制序列の権威主義、特権主義に支配されて象牙の塔と呼ばれて、一般社会と隔離された特殊社会として悪名が高かったことがあったのと同じ構図だ。
今社会は反社会勢力のヤクザ、暴力団撲滅のために収入源を断つ法規制を強化して立ち向かっている中で、あらたな収入源として経済、経営、権威へのすり寄りに活路を求めており、そのための人によっては「紳士的で良い人」になりすましてでありだからといって「反社会勢力はすべて悪いわけではない」などと曲解するとは、世間知らずの幼稚性というほかない。
(5)近年の大学では研究論文の盗用、盗作が多く指摘されて、最近では指導教授が教え子の卒論を盗用するなどと考えられない破廉恥な事件まで引き起こしており、質、倫理の低下はあきらかだ。
日本を代表する先端的科学研究施設の理研でのありもしないSTAP細胞作製不正事件に見られるように、組織自体に統治能力を持たずに検証体制もなく既存のデータのツギハギだらけの研究論文がまかり通るなどのでたらめぶりも際立っており、その延長線上の日大名誉教授の反社会勢力と知りながらのその存在を正当化、認める破廉恥ぶりだ。
(6)大学は学問研究の自由保障のために国家権力の介入を排除しており、それはそれで当然のことではあるが、その純粋培養の無抵抗感、外部からの関与、介入がない分、自らの統治能力、自浄作用はパラドックスとして機能しておらずに劣化作用がまん延、噴き出している状態だ。
日本の先端的科学研究開発力は昨年のノーベル賞3名授賞に続き、今年も2名授賞と評価は高いが、昨今の研究不正、破廉恥を見ると将来は不安を抱えていることがわかる。
もちろん比喩的(metaphorical)な「ドラマ」の世界のことで、現実には反社会勢力(anti-social group)は立ち退きを迫る側と決まっている。
(2)まさか大学院で英米法を教える名誉教授が冒頭ドラマのようなことが現実に起きることだと長年思っていたとなると、何をかいわんやである。
日大法学部名誉教授(77)が長年交際のある反社会勢力関係者から2000万円を借りて、今も借りたままの関係(報道)を続けていたとのニュースには首をかしげるばかりであった。
同名誉教授は当の反社会勢力関係者をそうだと知った上で「紳士的で良い人」と言い、「反社会勢力がすべて悪いわけではない」と擁護する発言をしたと報道されており、この人の感覚、理性、判断能力はどうなっているのか、どうつぶれてしまっているのか、唖然とするばかりの自虐的パラドックス(paradox)を見る人生だ。
(3)反社会勢力が権威を借りるためにそういう人に近づき関係を持つのに「紳士的で良い人」と猫をかぶるのは当たり前のことで、その道の人間と知りながら今も良い人と関係を続けるなどとは高い専門的分野の能力は持ち合せながらもパラドックスとして社会的理念、良識、常識では幼稚で無分別(unreasonableness)なことがよくわかるものだ。
長年学問研究にたずさわってきた人たちの中には、社会良識、感覚と切り離された閉ざされた世界(特権社会)にずっと置かれて、こういう無感覚状態に陥りやすい傾向は残念ながら大学関係者を見ているとわかることもある(そうでもなければ高度な学問研究など究められないとでも言わせたいのだろうか)。
(4)かって医学部が教員体制序列の権威主義、特権主義に支配されて象牙の塔と呼ばれて、一般社会と隔離された特殊社会として悪名が高かったことがあったのと同じ構図だ。
今社会は反社会勢力のヤクザ、暴力団撲滅のために収入源を断つ法規制を強化して立ち向かっている中で、あらたな収入源として経済、経営、権威へのすり寄りに活路を求めており、そのための人によっては「紳士的で良い人」になりすましてでありだからといって「反社会勢力はすべて悪いわけではない」などと曲解するとは、世間知らずの幼稚性というほかない。
(5)近年の大学では研究論文の盗用、盗作が多く指摘されて、最近では指導教授が教え子の卒論を盗用するなどと考えられない破廉恥な事件まで引き起こしており、質、倫理の低下はあきらかだ。
日本を代表する先端的科学研究施設の理研でのありもしないSTAP細胞作製不正事件に見られるように、組織自体に統治能力を持たずに検証体制もなく既存のデータのツギハギだらけの研究論文がまかり通るなどのでたらめぶりも際立っており、その延長線上の日大名誉教授の反社会勢力と知りながらのその存在を正当化、認める破廉恥ぶりだ。
(6)大学は学問研究の自由保障のために国家権力の介入を排除しており、それはそれで当然のことではあるが、その純粋培養の無抵抗感、外部からの関与、介入がない分、自らの統治能力、自浄作用はパラドックスとして機能しておらずに劣化作用がまん延、噴き出している状態だ。
日本の先端的科学研究開発力は昨年のノーベル賞3名授賞に続き、今年も2名授賞と評価は高いが、昨今の研究不正、破廉恥を見ると将来は不安を抱えていることがわかる。