いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

トランプと金の最強カード。 supreme card by ‘trump’ and ‘gold’

2017-12-01 20:26:00 | 日記
 (1)中国の共産党大会で絶対権力を確立した習近平主席が恒例の党大会結果報告を伝える特使を北朝鮮に派遣した。トランプ大統領は北朝鮮問題でこの中国の対応に「期待」を示したが、結果は習近平主席の意向を伝える特使は北朝鮮金第一書記に会えずに帰国して、トランプ大統領は「落胆」させられる結果となった。

 その「答え」が11月29日に久しぶりに実施した北朝鮮の新型ICBM「火星15」の発射実験だった。実験はこれまでのミサイル上空最高到達点を示すもので、全米から英国まで完全に網羅到達する性能を持つもので、北朝鮮は「国家核戦力完成の歴史的大業」と表明した。

 (2)国連の120以上の国、地域による核兵器禁止条約(核保有国、日本など一部は参加せず)が締結された時代に、遅れてやってきた核兵器製造国北朝鮮がひとり時代から浮いて核兵器、ミサイル発射実験で米国、日本、韓国を挑発、威かくしてきた北朝鮮だが、それではこれで北朝鮮の挑発、威かくは一段落するのか問題だ。

 これを受けて米国は国連安保理で加盟国すべての国に北朝鮮とのあらゆる関係を絶つ(趣旨報道)ようにこれまでにない強い要請を示したが、中国、ロシアは人道的支援の必要性を理由に反対を表明した。

 (3)習近平主席の北朝鮮特使派遣も効果がなく、あるいは中国が北朝鮮を利用する既定路線としてこの事態を了解しているということなのかわからないが、米国、日本などの北朝鮮への圧力強化路線は打つ手がない状況で混迷は深まるばかりだ。

 トランプ大統領の先回のアジア歴訪は安倍首相のゴルフ会談に中国の皇帝待遇で満悦させられただけで実質外交成果はなかったと、トランプ外交能力の限界を悟らされただけとの評価が聞こえてくる。

 (4)トランプ大統領は就任以来毎日のようにツイッターで日々変化する諸問題に書き込みをしているが、冒頭にも述べたように国が動けば「期待」と書き、それで成果がでなければ「落胆」と書いてとても長期戦略にもとづく国家戦略が見られない短絡的な指導者との印象が定着して、これに数少ない盟友として従うだけの安倍首相がみじめに見えるだけだ。

 (5)しかし、米国は国連安保理でこれまでにない最大の北朝鮮非難(加盟すべての国は北朝鮮との関係を絶て趣旨)を北朝鮮に対して表明しており、北朝鮮が国家核戦力完成というなら、米国、北朝鮮の最強のカード(supreme card by ‘trump’ and ‘gold’)を出したということで、緊張はあたらしい段階に達したということだ。

 もちろん北朝鮮のICBMは実戦能力(目的、目標に誘導する技術)はないとする専門家の見方もあり米国がどういう分析、解析をしているのかわからないが、これから長いけん制し合いの対立が続く始まりの可能性は考えられる。

 (6)中国、ロシアが北朝鮮制裁強化には慎重であり、安倍首相はこれから本格的な冬を迎えて経済制裁強化の効果はでてくる(報道)と読んでいるが、北朝鮮経済制裁強化がどれほどでるのか中東アジア、アフリカなど抜け道はあり、日本としても必要な警戒は怠ることができない。

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