いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

Xmas eve永遠に。 Xmas eve , forever

2017-12-24 19:51:29 | 日記
 (1)今日はクリスマス・イヴ(Xmas eve)だ。キリスト教にとっては25日にかけて聖夜と呼ばれるキリスト聖誕を祝う特別の行事だ。これまでもイスラエルとパレスチナのエルサレムを巡る紛争に悩まされてきたであろうキリストも、今年はまた特別の思いが交錯するクリスマスになったであろう。

 トランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都と容認して、これに対して国連総会の特別会合で日本を含む圧倒的多数で米国の容認撤回を求める決議案が支持された。
 
 (2)エルサレムはキリストが処刑された地で、イスラエルとパレスチナがともに首都(パレスチナは将来国家の首都宣言)として規定し、領有権を争ってきた骨肉の争いの歴史だ。

 キリストの聖なる判断を差し置いてのトランプ大統領のイスラエルのエルサレム首都容認だった。トランプ大統領はキリスト教国の米国の多くの国民と同じキリスト教徒なのかは知らないが大統領スタッフの娘婿はイスラム教徒であり、妻のトランプ大統領の娘は最近イスラム教に宗派替えをしたと伝えられている。
 トランプ大統領もキリストに顔向けする必要性もなくなってきたのかもしれない。

 (3)もはやクリスマスは宗教を超えて世界的なムーブメント、祭りとなって定着しており、ツリーにケーキにサンタとこの日を楽しみにしている人も多い。
 日本でもクリスマス商戦たけなわだが、今年はクリスマスケーキのイチゴが不作で品不足、値上がりしている。数年前まではイチゴ1個がまるごとケーキにのっていたものだが(区切りケーキ)、最近は小粒の上に半分に区分けしたイチゴが目につくようになって物足りなさを感じていた。

 (4)スマートフォンを手にするこども達も今日ばかりはサンタからの贈り物を楽しみにしているのだろうか。
 超現実的な情報化世界、社会に生きている現代人にとっては、一方でキリスト聖誕のベツレヘム、処刑の地のエルサレムの現実的政治関与に向き合わされ、いまだにエルサレムを巡るイスラエルとパレスチナ紛争の解決の糸口さえ見えない、それどころかさらに米国が問題複雑化させるという困難の中で世界ではそれぞれのクリスマス聖夜を楽しみに迎えるというパラドックス性(paradoxy)だ。

 (5)宗教の自らの理念、思想、主義が唯一絶対とする中では平和貢献の無力感を印象づけるもので、中東紛争は石油利権を巡る宗教戦争でもある。かってのインドのガンジー元首相のように無抵抗主義のような高い理念、思想、主義の指導者が出てこないことには世界平和に近づくことさえできないだろう。

 現代世界は政治指導者の貧困の中で、対立、破壊、分断、孤立時代を迎えている。世界はJ.F.ケネディが生きていればどういう世界観になっていたのかとか、ゲバラが生きていれば革命主義はどう変遷したのかとか懐古主義が聞かれる。

 (6)世界、社会はIT、AIで急速な先端的な近未来志向が加速しており、これに理念的にも思想的にも主義にも人類が追い付けない時代格差社会でもある。
 今年のクリスマスの聖夜は宗教にかかわらずに静かに現代世界を見つめ直す機会としたいところだ。

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