(1)前オバマ大統領は米国が中東から手を引くことで、イランとの関係改善で中東の安定を求めた。核開発を進めていたイランに対して核の放棄を認めさせて、経済制裁を解除して関係改善を進めた。
米国の支援でイランと対立するイスラエルからは米国の方針転換に不満、反発も多く、米国とイスラエルの関係が微妙なものとなっていた。
(2)米国もトランプ大統領になって再びイスラエル擁護に傾き、イランの核放棄約束に不信を表明してイランとの関係が悪化するという揺り戻し現象となっている。
トランプ大統領は現在テルアビブにある駐イスラエル米国大使館をイスラエルが占領支配するエルサレムに移転すると表明し、物議をかもしてイスラエル寄りを鮮明にしていた。
米国大使館のエルサレム移転を実現(延期表明)していないが、トランプ大統領はその道ならしなのか今度はイスラエルの首都をエルサレム(jerusalem metropolis)と認定することを決定(報道)し、米国大使館のエルサレム移転を指示(同)した。
(3)エルサレムはユダヤ教、イスラム教、キリスト教それぞれの聖地とされて、イスラエルとパレスチナが領有権を巡って争い中東紛争の火種となってきた。国家を持たないパレスチナはエルサレムを首都とする独立国家構想を主張しており、国連もパレスチナを独立国家級の資格、待遇として国連参加を認める方針を示している。
その国連の方針にも逆行して、トランプ大統領はエルサレムをイスラエルの首都と認め、親イスラエル政策を進める決定だった。
(4)米国覇権国家としての役割、世界警察国家から撤退して米国第一主義、保護主義を主張しながら、イスラエル擁護に徹してこれまで米国政府が踏み込まなかったエルサレムをイスラエルの首都と認めるという主義、主張の混在、都合主義は、間違いなく中東情勢を再び混乱、カオス(khaos)に向かわせるものだ。
トランプ大統領が北朝鮮の核、ミサイル発射実験による挑発、威かくに対して、米軍空母群を日本海に派遣して軍事攻撃の選択を示唆する場当たり的な短絡、情緒外交を展開しているが、米国政治、軍事、外交の多角的、多方面影響力を駆使しない短絡的、情緒的な同様のイスラエルのエルサレム首都認定の乱暴な手法、手口でしかない。
(5)現在エルサレムはイスラエルが占領支配している現状から、イスラエルのエルサレム首都化は手続き上(あるいは主張上)可能とはみられるが、3大宗教が聖地とするエルサレムの宗教対立が激化して情勢不安定化して思惑どおり展開するかはまったく予断を許さない。
イスラエル、パレスチナ問題は解決しなければならない宿命の対立問題だが、このような一方的なやり方で持続可能な方法論(sustainable methodology)とはならない。
(6)朝鮮半島での北朝鮮と韓国の間の休戦ラインのような役割をエルサレムに持たすことができるのか、パレスチナに国家級の待遇を認めた国連の役割、責任が大きい。
米国の支援でイランと対立するイスラエルからは米国の方針転換に不満、反発も多く、米国とイスラエルの関係が微妙なものとなっていた。
(2)米国もトランプ大統領になって再びイスラエル擁護に傾き、イランの核放棄約束に不信を表明してイランとの関係が悪化するという揺り戻し現象となっている。
トランプ大統領は現在テルアビブにある駐イスラエル米国大使館をイスラエルが占領支配するエルサレムに移転すると表明し、物議をかもしてイスラエル寄りを鮮明にしていた。
米国大使館のエルサレム移転を実現(延期表明)していないが、トランプ大統領はその道ならしなのか今度はイスラエルの首都をエルサレム(jerusalem metropolis)と認定することを決定(報道)し、米国大使館のエルサレム移転を指示(同)した。
(3)エルサレムはユダヤ教、イスラム教、キリスト教それぞれの聖地とされて、イスラエルとパレスチナが領有権を巡って争い中東紛争の火種となってきた。国家を持たないパレスチナはエルサレムを首都とする独立国家構想を主張しており、国連もパレスチナを独立国家級の資格、待遇として国連参加を認める方針を示している。
その国連の方針にも逆行して、トランプ大統領はエルサレムをイスラエルの首都と認め、親イスラエル政策を進める決定だった。
(4)米国覇権国家としての役割、世界警察国家から撤退して米国第一主義、保護主義を主張しながら、イスラエル擁護に徹してこれまで米国政府が踏み込まなかったエルサレムをイスラエルの首都と認めるという主義、主張の混在、都合主義は、間違いなく中東情勢を再び混乱、カオス(khaos)に向かわせるものだ。
トランプ大統領が北朝鮮の核、ミサイル発射実験による挑発、威かくに対して、米軍空母群を日本海に派遣して軍事攻撃の選択を示唆する場当たり的な短絡、情緒外交を展開しているが、米国政治、軍事、外交の多角的、多方面影響力を駆使しない短絡的、情緒的な同様のイスラエルのエルサレム首都認定の乱暴な手法、手口でしかない。
(5)現在エルサレムはイスラエルが占領支配している現状から、イスラエルのエルサレム首都化は手続き上(あるいは主張上)可能とはみられるが、3大宗教が聖地とするエルサレムの宗教対立が激化して情勢不安定化して思惑どおり展開するかはまったく予断を許さない。
イスラエル、パレスチナ問題は解決しなければならない宿命の対立問題だが、このような一方的なやり方で持続可能な方法論(sustainable methodology)とはならない。
(6)朝鮮半島での北朝鮮と韓国の間の休戦ラインのような役割をエルサレムに持たすことができるのか、パレスチナに国家級の待遇を認めた国連の役割、責任が大きい。