いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

米軍の思うツボだ。 turn out just as the u.s. armed forces wished

2017-12-25 19:50:46 | 日記
 (1)普天間飛行場近くの幼稚園上空を米軍ヘリが飛行していた時に、その幼稚園の屋上にドスンとモノが落下した。モノは円筒上の金属で英語で飛行の際には取り外すよう(報道)書いてあった。

 沖縄県は直ちに沖縄駐留米軍に抗議したが、米軍から返ってきたのは当時上空を飛行中のヘリのモノはすべて取り外して飛行していたとの確認結果だった。
 ドスンと屋上に落下した英語表記の円筒上の金属は何だったのか説明がつかないままだ(これがあとから中傷につながる)。

 (2)もちろんひとつ間違えば、外で遊ぶ園児にでもめがけていたら大惨事が考えられる事態だった。そうこうしていたら、続けて今度は米軍ヘリのものと思われる「窓」が隣接する小学校のグラウンドにいた生徒のすぐ近く10メートル脇(報道)に落下した(反動でケガ人ー報道)。

 これは米軍ヘリが緊急脱出用に手動で開けられる窓とわかり、何かの動作で開いて落下したものとみられて、沖縄米軍関係者が後日同小学校を訪れて謝罪し、安全対策に努める(同)ことを伝えた。

 (3)いづれの事故でも沖縄県はすべての米軍軍用機の飛行中止を求めたが、1週間程度の後ヘリに問題はなく窓の落下は人的事故であり安全対策、教育を徹底した(報道)として飛行を再開している。

 沖縄県はすべての米軍軍用機の飛行中止を求めていたが(これに対して政府、自民党からはヘリの問題でありすべての軍用機の飛行中止に疑問の声があがっていた)、防衛省は米軍の意向に理解を示して事故から1週間程度で飛行再開を容認していた。

 (4)米国、米軍による治外法権化した沖縄ならではの原因究明よりは軍事飛行訓練優先の結果を示すものだ。住民密集地域に隣接して最も危険な米軍基地といわれる普天間飛行場の移設については、政府、米国合意の辺野古移設方針とあくまで県外移設を主張する沖縄県と対立が続いており、今回の事故でもすべての米軍軍用機の飛行を中止し普天間飛行場の早期返還を求める沖縄県と危険な普天間飛行場の辺野古移設を進める政府、米軍との考え方、方針の違いが鮮明になって、パラドックス(paradox)として行き場のない普天間飛行場周辺住民の孤立があらためて問題となっている。

 (5)辺野古移設によって普天間飛行場周辺の住民密集地域の安全を確保すべきだとの政府の方針は、沖縄県では同じ沖縄の辺野古移設では沖縄の負担過重は変わらずに受け入れならずに、これに対して沖縄では一部で「学校を後から建てたくせに文句を言うな」(報道)といった抗議電話が続いているといわれる。

 冒頭の事故のように米軍が否定している事例では「やらせ」(同)だとの中傷まであるという。中傷は冗談、面白半分、愉快犯のものとも見えずに一部の偏向した思想、信条の一定の層からの心ないいやがらせのようにも思えるが、米軍の思うツボ(turn out just as the u.s.armed forces wished)でもある。

 (6)まずは少なくとも政府が米国、米軍と住民密集地域上空を軍用機が飛行しないことになっている確約がなし崩しになっている実態(ルート確認報道)について、確実に履行するよう米国、米軍に保障させることが必要だ。

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