(1)新幹線「のぞみ」の台車に亀裂が走り、油漏れを起こしていた事故は、半世紀を超えて新幹線が速度、距離を飛躍的に伸ばして日本の輸送を安全に支えてきた車両にその負担金属疲労があらわれていることを示した。
社内基準にもとづきそれなりの車両点検、交換が行われている中でこれまで問題となるような新幹線車両の損傷、事故はなかっただけに、起きた台車の亀裂、油漏れ事故は新幹線も安全危険領域に入ってきたことをうかがわせ、国の運輸安全委員会も重大事故につながるインシデント(incident)として原因調査に入った。
(2)東京・博多間を最高時速300km、5時間で結ぶ新幹線は日本の大動脈として人の移動を支えてきたが、航空機との過当競争原理からその過密ダイヤは利用者にとっては便利性が高いが危険運行との隣り合わせでもあった。
1編成14両の車両をやりくりする過密ダイヤは完全な点検は重荷負担となり、日本の高い技術力、製造力、安全潜在力(過信)に期待するところが大きかったのではないのか。
(3)車両所有者のJR西日本関係者は「台車枠は十分な強度が確保された鋼鉄製。そう簡単には破損しないはず」(報道)と述べているが、その台車の鋼鉄製造では神鋼での長年の安全データ不正、供給が発覚して今や鋼鉄製品への安全は過信(overconfidence)となり、さらに安全走行に余計に不安をかき立てる事故となった。
台車に亀裂が走った13号車では「焦げた臭い、もや、異音」(同)が確認され乗客から通報がありながら、その後3時間も走行を続けてようやく名古屋駅で運行停止したことは新幹線の人的管理の不備、判断欠如、安全過信を示すもので、ひとつ間違えれば時速300kmによる脱線大事故にもつながる可能性が大きいものであったと報道されている。
(4)新幹線の金属疲労の確認は2重、3重、4重(点検者、乗務員、利用者、駅員)にも機会がある中で、それに気づきながら3時間も高速運転を続けたことは安全機能の信頼に頼り切った、過信した重大インシデントであり、原発神話に汚染された福島第一原発事故の教訓重大性が社会全体として共有されていない現実を見せつけられたものだ。
安全に完全なものはなく、しかも航空機との過密競争ダイヤで完全に車両点検できる状況にあるのか不安な体制の中で、速度、距離を伸ばす効果性、利益性、安全過信が偏重されてきた結果の新幹線重大インシデントだった。
社内基準にもとづきそれなりの車両点検、交換が行われている中でこれまで問題となるような新幹線車両の損傷、事故はなかっただけに、起きた台車の亀裂、油漏れ事故は新幹線も安全危険領域に入ってきたことをうかがわせ、国の運輸安全委員会も重大事故につながるインシデント(incident)として原因調査に入った。
(2)東京・博多間を最高時速300km、5時間で結ぶ新幹線は日本の大動脈として人の移動を支えてきたが、航空機との過当競争原理からその過密ダイヤは利用者にとっては便利性が高いが危険運行との隣り合わせでもあった。
1編成14両の車両をやりくりする過密ダイヤは完全な点検は重荷負担となり、日本の高い技術力、製造力、安全潜在力(過信)に期待するところが大きかったのではないのか。
(3)車両所有者のJR西日本関係者は「台車枠は十分な強度が確保された鋼鉄製。そう簡単には破損しないはず」(報道)と述べているが、その台車の鋼鉄製造では神鋼での長年の安全データ不正、供給が発覚して今や鋼鉄製品への安全は過信(overconfidence)となり、さらに安全走行に余計に不安をかき立てる事故となった。
台車に亀裂が走った13号車では「焦げた臭い、もや、異音」(同)が確認され乗客から通報がありながら、その後3時間も走行を続けてようやく名古屋駅で運行停止したことは新幹線の人的管理の不備、判断欠如、安全過信を示すもので、ひとつ間違えれば時速300kmによる脱線大事故にもつながる可能性が大きいものであったと報道されている。
(4)新幹線の金属疲労の確認は2重、3重、4重(点検者、乗務員、利用者、駅員)にも機会がある中で、それに気づきながら3時間も高速運転を続けたことは安全機能の信頼に頼り切った、過信した重大インシデントであり、原発神話に汚染された福島第一原発事故の教訓重大性が社会全体として共有されていない現実を見せつけられたものだ。
安全に完全なものはなく、しかも航空機との過密競争ダイヤで完全に車両点検できる状況にあるのか不安な体制の中で、速度、距離を伸ばす効果性、利益性、安全過信が偏重されてきた結果の新幹線重大インシデントだった。