いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

ボイジャー(冒険航海者)。 voyager

2017-12-05 20:05:23 | 日記
 (1)NASAが40年前に打ち上げたボイジャー(voyager)1号が5年前に太陽系から離れて(報道)さらに未踏の宇宙空間を果てしなく飛行している。目的は地球人と同じ未確認知的生命体との「遭遇」(encounter)だ。近年には地球と同じような星があるとの情報もある。

 ボイジャー(冒険航海者)には「ゴールデンレコード」が搭載されて、世界55言語のあいさつ、クラシック、ロックに尺八曲など自然界音(カミナリなど)も収録されて(同)地球、地球人を紹介する手引きとなっている。

 (2)今回37年間使っていなかった噴射エンジンを地球から電波指令(到達まで19時間以上かかる報道)で動かすことに成功したニュースとともに、ボイジャーの名前を聞かされるともちろんすっかり忘れていたわけだがなぜかなつかしく思い出された。

 すでに地球から210億キロ離れた太陽系を外れた宇宙空間を飛行中で(報道)、いまだに未確認知的生命体との遭遇の記録はない。

 (3)地球、地球人の見果てぬ宇宙への夢をも乗せてボイジャーは進む。なんか中国の南シナ海領有化とか北朝鮮の開発ミサイルが米国本土全域、英国圏にも届くとかで地球上で争っていることがやけに小さく見えて、これからの世界観で「ボイジャー魂」を忘れないでいたい気分だ。宇宙開発のひとつの効果がこういう世界観、価値観の広がりだ。

 (4)月には50キロにも及ぶ地下空間が確認されて将来の月移住の拠点になる可能性があるとのニュースもあったが、石油産出国UAEが2117年(100年後)までに火星に都市を建設する計画がある。まずは火星都市計画をシミュレーションする人工都市を砂漠地帯で建設する計画が伝えられた。

 ドームで覆った総面積17.7ヘクタール、総事業費150億円(報道)をかけてのものだ。

 (5)40年間飛び続けているボイジャーはこれまで木星、土星に接近して貴重な写真映像を地球に送ってきたが、未知なる知的生命体との遭遇を求めてもちろん再び地球に還ってくることはない。

 月も火星も移住となれば地球との往来も考えなければならずに、その意味と意義が問われることになる。月も火星も人類が生活するのに適した環境にはなく、移住ということになれば相当のリスク、ストレスが考えられて単に移住空間というだけではすまない。

 (6)米ロが主導する国際宇宙ステーション計画でも宇宙空間滞在の宇宙飛行士の半数は帰還後精神、健康に不安を抱えてあるいは治療が必要とのデータ(報道)も公開された。
 地球人の宇宙への見果てぬ夢もいいが、限られた空間での移住生活となればどこまで空想を拡げられるのか、時間をかけて積み重ねていくとしてもその意味と意義が問われることになる。

 (7)たしかに先端的科学技術、開発力、創造力は地球を飛び出してさらなる進化の領域に向かわざるを得ない時代の要請、ダイナミズム(dynamism)はあるが、「宇宙」となれば科学だけでない文化、教養、社会、哲学、医療など総合的な思想論にかかる宇宙観だ。

 まずはボイジャーの未確認知的生命体との遭遇とかのニュースに見果てぬ夢を持ち続けたいところだ。そうならそうで、これは大変なことだが。

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