いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

裏目。backfire

2022-08-22 20:38:10 | 日記
 (1)岸田首相がコロナ感染したと発表された。夏のお盆休み前の4週間の日本のコロナ感染者数は世界一(報道)で、誰もがコロナに感染する可能性、危険性は高まり官邸関係者のコロナ感染拡大も伝えられて岸田首相がコロナにいつ感染しても不思議なことではなかったが、日本の首相としては初めてのコロナ感染だった。

 (2)お盆休み前のコロナ感染拡大第7波で政府の専門家会議の委員からも対策が必要との声もあった中で、変異株BA・5が重症化率も低いデータから病床率のひっ迫も伝えられたが政府は取り立てて行動制限も取らずに、初めてコロナ規制、自粛のないお盆休みを迎えた。

 (3)お盆休み明けの発表では、日本のコロナ感染者数が世界10位となり、昨日の日曜日の感染者数は日曜日としては過去最多(報道)となった。データ上は専門家会議委員が懸念を進言したにもかかわらず、政府が何もしなかったことでやはり感染者が急増する結果になった。

 (4)岸田首相は15日午後から夏休みに入り、久しぶりのゴルフに伊豆で静養をして19日に帰京(首相行動報道)した。政府として何もコロナ規制、対策をしなかったことに問題がないことを自ら示しかったのか、静養中は伊豆のそば屋とか地元飲食店での家族との食事を楽しんだことが報道されており、帰京後は微熱やせきなどの症状(同)がみられPCR検査の結果陽性と確認された。

 (5)お盆休みで大勢の人が出かける静養地の飲食店での食事はコロナ感染率も高まり、それでも岸田首相の行動は政府のコロナ規制、対策をしないことに問題がないことを実証しようとしたことがかえって残念な結果になったともいえる。
 ただし、同行した他の家族は陰性判定で感染しておらずに岸田首相の感染経路ははっきりしない。

 (6)しかしこれにより、休み明けに岸田首相が出席を予定していたチュニジアでの日本が影響力を示してきたアフリカ開発会議はオンラインでの参加検討になり、合わせて訪問予定のカタール、UAE訪問は取りやめ(報道)となった。

 感染拡大第7波では誰もがコロナに感染する可能性が高まっていたが、岸田首相としては政府がこれに何も規制、対策をしなかったことがそのまま感染影響したか、外交公務に取りやめの影響が出た。

 (7)結果論になるが、岸田首相が少し肩肘を張ってお盆休みをひかえて政府がコロナ規制、対策をしなかったことを自ら静養行動で実証しようとしたことが裏目(backfire)に出た。
 直近の岸田内閣支持率は内閣改造等をしたにもかかわらず、大臣、副大臣、政務官、党役員に旧統一教会との深い関係があきらかになって36%に急落した厳しい夏だ。

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