サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。 8巻/松沢まり

2015-02-07 | 単行本感想






松沢まり「最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。」8巻読了。












自分が1巻が出たタイミングでこの漫画を購入したのは、「松沢まりの新刊だから。」それ1点のみで
それ以外の理由って特になかったんですよね つまりは純然たる作者買いだった・・・と言う事ですね
したら掲載誌に合わせたのか(ちなみにこれは推測でしかない)かなりサービスカット多めのお色気ラブコメに仕上がってて
それが意外っちゅうか、面白かったりもしたんですけど、でも本来の作風はこの8巻のテイストだよな。って気も作者ファンとしてはしたんですよね

恐らくは元々松沢作品に触れてたか触れてないかでこの作品に対する捉え方は変わると思ってますが
この8巻で描かれている内容、テイスト、演出は正に自分がイメージしていた松沢作品と寸分違わない感覚で
紆余曲折を経て彼女らしい作風に回帰、または真髄を描かれたのかな・・・って気は凄くしました
要するに単なるお色気作品では済まされないドラマと趣の深さがあるって話なんですよね
純粋な兄妹愛の表現に、
親子愛の表現などなんかもう読んでてほっこり温まるエピソードの多い事多い事
勿論新機軸で新境地で新挑戦だったかつてのサービス攻勢も大好きだったし、だからここまで読んで来た訳ですけど
この8巻は自分が松沢まり作品に期待していた真っ当な優しさの表現、ほっこりする演出などが思いっ切り描かれていて
正直堪らんっちゅうか、
これはこれで一つ彼女の“真髄”という感触が個人的には強くありました
今まで「家族団欒」に乏しかったからこそ、余計にグッと来るお正月の多幸感・・・
ああいうのこそ真にまりさんの漫画らしいっちゅうか、ある意味漫画でしか表現出来ない空間を使った表現なんじゃないかと

個人的な話、この巻で描かれてるような“素朴な良さ”“まったり出来る空気感”が全然伝わってないのは歯痒くもあり、
「もっと知ってくれ」なんて思ってしまう自分も実はいたりもします
でも、ファンはきっと分かってる
元来のファンなら、もうきっと知っている
だから、それはそれで悪くはないし
だからこそファンがそれを伝えなければ、とも思います
美月も、夕哉も、「幸せな家庭風景」には恵まれなかった子供ですけど
逆に言えばその経験や背景があったからこそ、何気なく“みんなで”過ごせる普通の年末や正月がいとおしく、素敵だと思える
そんな心情をセリフではなく、あくまで雰囲気や表情で伝えられるセンスはやっぱり流石だと思います
不得手な自分とは違って、そんな空気を容易く作り出せる兄に対する憧憬・・・
の表現もまた素敵だと思いますし、説得力もあると思う
美月にも妹としての感情、欲求が芽生えてるようで
恋愛云々でなく素直に兄妹愛に向かっている方向性もまた自然で良いですよね
本当は、とても大切な人、不安定でずっと崩れそうな自分を“何気なく”支えてくれた人
だからこそ私は―

この先の、兄貴に対する美月の選択や反応などもすっげえ楽しみです。


もう一つ感心してしまったのは、漫画・アニメなどではよく多用される設定である「両親が海外へ出張へ~」っていうのあるでしょう
この漫画ももれなくそれに当てはまるんですが、この漫画はその設定に対して“決着”を付けてるんですよね
本当は人生の大事な時期に自分ではなく男に付いていく方を選ばれた寂しさ、
そして母親の本当は日本においてきぼりにするのは辛かった、という心情
正直この設定自体が便利屋扱いされてきただけに
そこにしっかりと向き合っている作品ははっきり言って多くない、つーか客観的に考えても珍しいと思います
その辺りからも松沢まりさんの生真面目さや誠実さが伝わって来ると同時にキャラの心情を大切にしてるなあ、とも感じられて
実にイイんですよね
夫に献身的でありながら娘を想って涙する母親、
我慢してる風に見えても本当は寂しかった娘の涙・・・
いや、なんかもう、ここまで設定とガチに向き合われたら脱帽ですよね
メイン二人が可愛く格好良く、でも親までもが実はいい人たちだったりするっていう
そういう抜け目の無さ、というか粋だなあ、というか・・・。物凄くほっこり出来たのは間違いないですね。

ちなみに最初の素直になれない、現実を受け止める事が出来ないという状態から
今巻ではようやっと再婚後の父である哲哉さんに頑張って自分から「お帰りなさい」と美月は声を掛ける事に成功しています
これは物凄い進歩であると同時に、思春期真っただ中だった美月にとっては間違いなく確かな“成長”なんですよね
またそのシーンがめちゃくちゃニヤニヤ出来る仕上がりで最高なんだな!!(超笑顔)
かなり生々しくリアリティのある描き方で美月にドキドキさせながらも言葉を言わせてますし、
その気を張ってる感じや告げた後恥ずかしくて部屋にこもる感じもそれっぽくて実にイイんですよ
成長を感じさせつつ、変化を感じさせつつ、美月らしいニヤニヤしちゃうような素直になろうと頑張ってる姿を見せるっていう
ラブコメ以外の人間的な成長、子供の成長的な描写も入れて来てる方向性もまた感慨深くて素敵だと思いました

いつ以来か、それとも初めてかってくらいほのぼのとした家族で過ごす年末や正月への純粋な嬉しさ、
再婚相手である父親に少しでも歩み寄ろうと無理しながらでも頑張る美月のいじらしさ
そして母親と、再婚相手である父親のそれぞれの子を想う気持ちと・・・
文句なく「ほっこり出来る」と形容出来る仕上がりで
凄く嬉しく、また頼もしくなりましたし
もう「妹ちょ。」は何の心配もしなくても大丈夫。って言える塩梅の新刊になっていると思う
これからは家族感や親たちとのいざこざというテーマをやり終えた節があるので
恐らくは日和のこと、そして美月のことと段々とクライマックスにフォーカスを当てて行く事でしょう
でも新機軸や挑戦から始まった本作は紆余曲折を経てより誠実な、より生真面目な作風に正しくブラッシュアップされた
なのでアニメから入った方にも、元来のまりさんファンにも是非読んで欲しいなあ、って個人的に思います
美月の兄貴に対する可愛らしい憧憬にもドキドキ出来るので変わらずラブコメ好きにも是非ってところですかね
真っ当に松沢まりさんの作品らしく、真っ当に面白かった。俺個人的にはそういう印象だった新刊、
やっぱり松沢まり作品大好きだわ俺。って再確認出来るレベルには高クオリティの8巻目でした
最高です。















ちなみに日和の本当の願いとはなんなんでしょうね
病弱で、いっつも部屋の中で、ホントはみんなともっと一緒に遊びたかった
兄貴の事は口実でしかなくて、真意はみんなと・・・もっと言えば美月と一緒に過ごしたかったのかも、、、
なんて事も考えましたがそれは9巻以降で公式に明らかになっていくと思われます
根子は間違いなく猫だと思いますが、
本格的なハッピーエンドも望めそうな気がしてこれからの展開も益々楽しみです
そして美月の本当の願いは、やっぱり兄貴と、っていうよりは優しいきょうだいが欲しいだけなのかも、ですね
なんだか色々な複線が繋がっていきそうでワクワクしてます
取り敢えず次巻に超期待!
日和は日和で、実は思春期真っただ中で上手く素直になれない美月をなんとかしたかったのかもね
実際になんとかなったしね。そんな日和のロリ時代のカットの数々もめちゃくちゃ可愛かったです
あのふわふわ感満載の髪の作画が素晴らしいな、と(笑
風でスカートがめくれそうなカラー口絵もまた最高!









サクラサクラ 6巻/もりしげ

2015-02-07 | 単行本感想








もりしげ「サクラサクラ」6巻読了。









大好きな漫画の新刊、って事でワクワクしながら購入して読んだんですけど
想像してた以上に官能的・・・もといサービスシーン多めの6巻目でした
でも考えてみればこんな状況じゃ仕方ないのかもしれませんね
その意味では至極真っ当な展開とも形容出来る内容
そりゃあ、お互いに好印象を抱いている男女二人がいつでも「出来る」スペースに身を置いてちゃね・・・って話ですな(笑
リビドー出まくりの春も、そんなリビドーに当てられちゃってる桜子も良い具合に生々しい描かれ方で
個人的にはそれだけでもドキドキしちゃうし「思春期だなあ、、、」と
この年代でこの状況で聖人みたいな考え方をする方が違和感があると思いますし
「あの頃」の異性に対する観方や照れて顔がほてっちゃう感じが蘇って来てすこぶる面白かったです
それは発情云々ではなく至極当たり前な反応ですし、そこを避けなかった・・・というだけの話でしょう
ただ避けなかったお陰で目の保養にはなりまくりな内容でもあった訳ですけどね(笑

でも、それは「官能」を真剣に描いてる証拠にも他ならないのでしょう
本当はサービスシーン云々なんて言葉では形容し足りないくらいこの6巻のそういう描写の数々は「官能」そのものであります
異性のカラダに性的興奮を覚える、自分のカラダを見られると気分が火照ってしまう、相手の性欲事情に対する興味・・・などなど
その上で先生が助け舟(オカズ)を出すんですが、それが却ってコレットさんのわがままを誘発し裏目に出ちゃう訳でもあるんですが(笑
気が付けばBL展開とそれを危惧するヒロイン達、っていう結構な脱線を繰り広げてた気がしなくもないですけど
でもそうやって阿呆な行為に勤しむのもラブコメディとしては全然悪くなかったですね
女の子が真剣に男子を喜ばせる技を学ぼうとしたり、
実践しようと計画したり、
でもそれもコレットさんの「反省」によって未遂に終わったり・・・と
全編に渡って官能だけがフィーチャーされてるような内容になっていますけど
それもまた「思春期」の一部、、、という事で、楽しんでもらえたらこれ幸いといちファンとしては思います
余談ですがボクサーパンツのふくらみが生々しかったり、表情が艶っぽかったり益々官能的な作画への追及も余念がないようで
そんなもりしげさんのこだわりが感じられる「本気の官能」「本気の思春期っぷり」が堪能出来る振り切れた塩梅の新刊に仕上がってるかと
ストレートに生々しい思春期の官能模様が兎角楽しくて大好きだと思えた、という印象ですね。最終的には。
桜子もあれはあれでムッツリだったりするもんだからニヤニヤが止まらないんですよね(笑


桜子も、コレットさんも、
共に春が好き、という気持ちは同じ
春とそういう事になってもいい、という気持ちは同じ
でもコレットさんは春が桜子のが好きな事も、初めては彼彼女らが良い事も
そして桜子と自分は違う、って事も全部分かっているキャラクターだったりもする
そんな水面下の想い遣り・・・があったからこそ、ちょっとは桜子と仲良くなれたんでしょうし
桜子もまたコレットさんのある種のストイックさに惹かれて彼女を少し認めたんでしょうね
そういう二人の仲が進展する様子も良かったと思いますし、
お互いの性感帯を刺激し合うショッキングかつエロティックな展開もあったりして・・・
はい、最高でした(超笑顔)。
ある意味百合百合しくもあったんですけど、
ああいうのもまた官能的で非常によろしかったですし、
くんずほぐれつの乙女たちの図はシュールでありながらクスクス笑える隙間もあったりして
サービス的にもコメディ的にも実に手応えが感じられた描写でもありました

男の子のリビドー処理の描写を描くと同時に、
女の子の自分を見て欲しい、って気持ちも十分に描いている
その辺もまたある種リアルに感じられて良かったなあ、と思うと同時に
これからの春と桜子の関係性もまた楽しみになる新刊でした
この一冊通してほぼ学校には行ってないんですが、
その伏線が最後に強烈なオチを生みだしてたり構成的にもまた面白味を感じた6巻目
リビドー出まくり、一人プレイまでしちゃう春の「男の子っぷり」にニヤニヤクスクスそして共感が出来たり、
そんな春の溢れ出る(文字通りの意味合いでも)リビドーに当てられて不意に官能的な気分になっちゃう桜子も
両方可愛くてちょっと微笑ましくて、ラブコメ的にドキドキワクワク出来た最新刊でありました
これはこれで少年誌のギリギリに挑んでる感じもするのでその意味でも是非、って所ですね
でも思想や概念、描写の雰囲気はモロ青年漫画に近い印象も受けますけど
あくまでギリギリを貫き通してる部分は正に自分が愛している少年誌のお色気ラブコメそのものって感じですね
欲望に溺れる様も欲望に充てられる様もどっちも均等に楽しめた最新刊、
めちゃくちゃ面白かったです!!
7巻からは待望の夏休み編って事でこれもまた楽しみです
今特に大好きなラブコメの一つなんで個人的に応援しています。










しかし押し入れの中の桜子は心情描写含めてとっても良かったですねえ
プールの時の過剰に意識し過ぎな思春期模様も良かったんですけど、
ああいう官能やリビドーに揺れたりする乙女の描写はやっぱええのう、って事で。
表紙も明るい敷島さんの表情がとってもキュートですし、27頁目の扉絵の桜子もすっごく可愛くて印象に残りました
そういう部分にも着目していただけたら・・・と思いつつまずは素直に官能模様をお堪能あそばせ、って事で。
今巻の桜子もめちゃくちゃ可愛くてその点でも大満足でした。