marble活動休止前最後のワンマンに行って来ました。
という訳で夜公演のレポートでございます
これが正真正銘活動休止前としては最後のライブ・・・ですね
正直な話、後述もしますが活動休止前まで精力的に活動されてたので
あんまり実感という実感がなかったんですが今更もうしばらくは観れないんだよな。と寂しい気持ちになっています
それくらいmarbleのライブって常に楽しくて常に盛りだくさんでしたしセトリも毎回変わってたんですよね
よく音源とライブで声量が~みたいな常套句を見かけますがmiccoさんの場合は生のがむしろ声が出ていて、
すっごく聴いてて気持ちが良かったですし歌の上手さや表情を直に感じる時間がとても恍惚的で
菊池さんのギターはいつも情感に満ちていてまるで歌を歌ってるかのようなギターでした
で、この夜は二人ともそれが爆発して正にピークを刻んでいたかな、と
marbleのライブに通い始めて結構経ちますけど、
正直この夜が最高傑作だったのでは・・・とか勢いでもなく思える程度には素晴らしいワンマンライブだったと思います
それ故、終わってからは妙な喪失感と“何か”が終わってしまった感覚に駆られてしまいましたが
それもまたmarbleが「残したもの」なんだと個人的には感じられました
違う見方をすればそれくらい大きなものを残して来た、とも言える
今はそのありがたさ、思い出の質量に感謝しつつ
活動休止前最後のワンマンライブのレポートを一人のただのファンとして残しておきたいと思います
昼公演のレポも書いたので併せて読むとやっぱ長いんですけど(笑 まあそこは思いの丈、って事で勘弁して下さればこれ幸いです。
ちなみに自分がブログを始める前・・・
前身ブログですが6年前だったんですけど、そのちょうど数週間前にmarbleのワンマンライブに行ってまして
それがすごく良かったんですよ。「すごく良かった」って書くと単純過ぎますけど、本当にそういう言い方が似合うようなライブだったんですね
でも当時はブログやってなくて精々尼さんでレビュー書いてるくらいだったのでレポの発表の場所がなく
ただ、どうしても「そういう気持ち」を吐き出す場所が必要だなあ。とその時強く感じたので
後々それも理由に含めてブログを始める事にしたのでした
以上は裏話ですが、
要するに、個人的にブログ活動を始めるきっかけの一つがmarbleの心から気持ち良いと思える最高のライブを観たから・・・って話ですね
だから、そういう意味でもmarbleのお二人には感謝しているのです。
他にも理由はあったんですが、後押しとして実際に開設する原動力の内の一つでしたから。
marbleのライブレポを書き続けていて後々きょむりんさんという沢山コメントをくれる方に出会い、
それがきっかけで色々な出会いにも恵まれました
非常に有り難い話ですが演者本人に読んでもらう機会も多々ありました
ワンマンライブだけでなく、インストアにもちょくちょく行ってたりと「思い出探し」をすればポンポン浮かんでくるレベルです
ただ、それくらいmarbleの音楽が純粋に大好きだったし、ただただ夢中だった。それは今も全く変わらないですね。
ただ変わらないんじゃなく、その前に「全く」を付けて下さい(笑
(余談ですが先日「白と黒」の感想も書いたんでよかったら読んでね)
この毎回書いてるライブレポで様々な経験をさせてもらいました
その一つ一つが自分にとっては掛け替えのないものであり「宝」であります
それを生み出し続けてくれたmarble、そしてサポートの方々には改めて深く感謝ですね。
一曲目は二人のシンプルな弾き語りで「凛」、
そして「流星レコード」と昼公演と同じ選曲ながらスタイルを変えるという粋な計らいでスタート。
miccoさんが菊池さんを見て「今一瞬、なぎら健壱さんかと思った(笑)」と早速場を(結果的に)和ませつつ
バンドセットによる「violet」は、昼とはまた違って海沿いのカフェで聴いているような気分になりました
今にも潮の音が聴こえてきそうな独特の雰囲気に陶酔しつつ、
やっぱり「踏みにじられたプライドもズタズタになって投げ捨てた」ってフレーズに胸が熱くなった「smile」、
より一層ナチュラル&ピュアに弾けた大好きな「空中迷路」と堪らない流れが続く
デビュー曲「芽生えドライブ」は夜公演ではバンドセットで披露、
このメンバーでは随一じゃなかろうかと思えるほどの小気味良い演奏にカタルシスをもらう
演奏の流れがより磨き上げられたなあ、という印象も持てたオーガニックポップ感満載の最高の「芽生えドライブ」でした
間奏の思い切り歌ってる様なギターの音色も素晴らしく音源以上の世界観を聴かせてくれたと思います。
久々の「それだけ」は・・・とにかく凄かったですね
祈りにも似た、切実で儚さただよう“美しさ”に満ち溢れた歌声と佇まい
ある種神々しくもあったんですがそれに加えて演奏のジェット感、迫力が圧倒的で
この曲の魅力を再現する為に相当尽力されたんだろうな~ってのがまじまじと伝わって来てそれにもグッと来ました
繊細でありながら力強さも感じさせるボーカル、それを支えるかのようにシリアスに鳴らし続けるギターの音色・・・
やっぱり、この二人でしか、もっと言っちゃえばこのメンバーで「しか」生まれ得ないセンスがあり
この「それだけ」は特にそれを強く感じてしまった楽曲でしたね
ある意味限りなく“marbleらしい”演奏と歌だったんじゃないかな・・・と今はそんな風に思いますね。絶品でした。
そのテンションを引き摺ったまま涙目で歌われた「アネモネ」は昼の心地良い疾走感とはまた違った感触がありました
より感情的に、よりドラマティックに歌われるフレーズの数々に胸を熱くしながら、
続く「宝石」もまたそのテンションが持続していて
正直ジーンと来たし
これ以上ないくらいに“エモい”流れに握り拳すら作ってしまうくらい滾ってしまいました
ちなみに両方ともmiccoさんが作曲された曲なのでその意味でもmiccoさんのパーソナルな感情を如実に感じられた気もしましたね。
何か“決意”のようなものをまざまざと感じさせるパートだったかと。それもまた心に残りました。
その流れで多幸感溢れる「ゆらり、ふわり、君となら」という構成もまた粋で良かったですねえ
完全にロック・モードに移行した事を告げる「朝はやってくる、short filmのように。」はバッキバキの演奏にノリノリのギターサウンドが炸裂
思わずクラップでなくヘドバンしたくなるレベルでもう最高に汗を掻かせて頂きました(笑 めっちゃ気持ち良かった。
益々歌声に熱量を帯びた「星屑tears」に
より強い一体感を演出した「いつか明ける空へ」、
菊池さんのフレキシブルなギターリフも恍惚的で素晴らしかった
ダンサブルな音像に魅了された「青空loop」、間奏のPatさんのキーボードのフレーズがやたら美しくツボでした
この曲miccoさん印の超キャッチーなメロディも最高なんですが写実的な歌詞も初めて聴いた時から大好きなんですよね
そんな事を思い出しながら「空中迷路」にも劣らないくらい大好きで思い入れ深い曲を何度も聴けて幸せでした。
「水彩キャンディー」はまたもバンド演奏のグルーヴ感が凄まじく興奮出来る仕上がり、
ポップさと儚さ入り混じる作中観も強く光っててのめり込んで聴けました
「白と黒」を逞しく響かせつつ、
定番であり鉄板曲でもある「Lingering Fizz」だったんですが、
これがもう、もう・・・!!って感じでね
これが、もうっ!でした(笑
(感想になってない?)
いや、なんというか、東京で、いや、日本でここが一番熱いんじゃないか・・・とか
そんな事を考えてしまうくらいに一体感を越えて突き抜けた矢のようなエネルギーをまざまざと感じさせるパンキッシュな仕上がり
怒号のような歌声と賑やかな歓声が入り混じり、歌う前から感涙しているmiccoさんの姿を観て
「本当にこの方はライブ、みんなで歌う事が大好きだったんだな。」と
観てるこっちまでグッと来てしまう一曲でした
あの涙・・・
あの涙にmiccoさんの想いの総てが詰まっているような気さえしました
「幸せは星の上」での涙もいつもグッと来ますけど、こういうみんなで盛り上がるタイプの曲で流す涙は
それだけライブで一緒の高揚、興奮を共有する事が楽しくて嬉しくて、でもそれが最後だから寂しくもあって・・・
とmiccoさんの生々しい感情が直に伝わって来るようで個人的にはこの日その後のパンクスのような盛り上がりも含めてベストだったんじゃないかな、と
自分も叫んで、跳ねて、ただ思うがままに盛り上がって、息切れして、それでもこの瞬間を全力で楽しみたくて、、、必死でした。
でも、そんな必死な感覚でさえなんだか楽しくて心地良かったのです。そんな音楽体験は滅多に出来る事ではない。
今 夢の花が咲く
この歌詞があまりにもあの時あの状況にフィットしているかのように感じられて
聴いててちょっと泣きそうになってしまいましたね
あの熱狂、狂騒にも似たテンション、それが生み出す唯一無二の音楽的オルガズム・・・
前述のように一体感を越えて矢のような、或いは稲妻のようなエネルギーを生み出してしまったあの空間の熱量は
今もこれからもきっと忘れないでしょうし、この日この夜この曲で生んだこの凄まじい熱気を糧にしてこれからもお二人頑張って欲しいな、と
そんな風にも感じてしまったくらい歴代最高の「Lingering Fizz」だった、と個人的に言い切ってしまいたいですね。
この曲はmiccoさんがよりライブで盛り上がる曲を演りたくて作曲された曲だったと思うのでその分ハンパない思い入れの強さを感じてしまいました。
この楽曲で魅せてくれた景色の数々は忘れられません。そして、その中でもこの夜のは最たるクオリティでした。お客さんにも感謝ですよ。本当にね。
最後の「さくらさくら咲く」は実は曲の入りの時にmiccoさんが「幸せは星の上」と間違えて、前置きをしちゃってたんですけど(笑
でも曲が始まったらそんなのお構いなしに湧き上がるoioiコールに突き上がる拳でまたしてもパンクバンドのライブの如くアガっていく会場のボルテージ!
お客さんの興奮の度合いも凄まじい事になってた本編のクライマックスは最高のテンションで〆、
力強く勢いにも溢れた素晴らしいラストに仕上がってました。拍手。
アンコールではこれまた懐かしの「旋律の彼方」ですよ
初めて観に行ったライブでも演奏してた曲なんで個人的に相当感傷まみれでしたよ
ザクザクと小気味良いリフもクールな雰囲気もめっちゃ気持ち良くてもう最高でした
サビのグッドメロディと伸びやかな歌声もまたカタルシスに拍車を掛けてくれましたね。
涙をこらえながら、時に涙を流しながら歌われた「幸せは星の上」は相応にグッと来る仕上がり、
だけど、ダブルアンコールで弾き語りで聴かせてくれた貴重な「夢ぐも」は
そういうテンションを払拭するかのように
明るくて、
さわやかで、
そして一つやり切って前に進もうとする二人の“潔さ”に満ちていて胸を打たれました
待ち合わせはまだ先へ
最後にこの曲を選んだ意図はすぐに伝わって来ました
それと同時に本当にラストに演奏するにはこれ以上ないくらい相応しい、
それも「活動休止」って事柄を象徴するような一曲にも聴こえてそれもまたグッと来ましたね
アコースティックだと剥き出しのメロディがまた新鮮でこの曲が持つ地力の良さも伝わる演奏と歌だったかと
このダブルアンコールの選曲も含めて完璧に近い印象のワンマンだったと思います。
改めて、素敵な一夜を本当にありがとうございました!!
セットリスト
1.凛
2.流星レコード
3.violet
4.smile
5.空中迷路
6.芽生えドライブ
7.それだけ
8.アネモネ
9.宝石
10.ゆらり、ふわり、君となら
11.朝はやってくる、short filmのように。
12.星屑tears
13.いつか明ける空へ
14.青空loop
15.水彩キャンディー
16.白と黒
17.Lingering Fizz
18.さくらさくら咲く~あの日君を待つ 空と同じで~
アンコール
19.旋律の彼方
20.幸せは星の上
ダブルアンコール
21.夢ぐも
ハイライトは「それだけ」「宝石」「朝はやってくる、short filmのように。」「Lingering Fizz」あたりですかね
ハイライトとはまたちょっと違うけどアンコールで披露した曲もどれも素晴らしかった
もっと言っちゃえばほぼほぼ一曲一曲がハイライトみたいなライブでした(笑
最後の「夢ぐも」も選曲にすら意志が込められてる様に感じられて本当に素敵でねー・・・。
一言で書くならば正に「全身全霊」って言葉が似合うライブでした。
少なくとも、いちファンとしてmarbleのお二人もサポートの方々もきれいに美しくエネルギッシュに“全力”をステージの上で表現してくれたと思います
それが何より素晴らしくて、尊いなあって思えました。
冒頭に寂しいって書いたけど、その寂しさをしばらくは払拭してくれる熱量が確かにあったライブだったとも思う。
寂しい気持ちがないって書けばウソになるけど、でもこの日の思い出を思い出せば何度だって心が温まる感覚があるのもまた事実。
それを抱いて、これからもいちファンとして過ごして行こう、って思います。
改めてここまで読んでくれた方、ありがとうございました。まるで記念碑のようなライブでしたね。
marbleは活動休止を発表する年にも精力的にライブ活動を続けてたり、
新しい企画を打ち出したりと最後まで創作のエネルギーをファンに感じさせ続けたユニットだったと思います
それ故に活動休止を告知された時は個人的には前述の通りちょっと実感が沸かなかったんですけど
でもmarbleの音楽、ライブに触れた方なら二人の個性によるユニットの面白さ、
そして息の合った演奏の温か味は知っているはずです
あの空間が素晴らしい事も
だから、心配しなくてもきっと大丈夫。-なんて書くと楽観的かつ無責任な感じですけどね(笑
でも長年ライブに通い続けたからこそ得られた感覚でもあります。後はその感覚を信じて待つだけ、ですね。
あくまで「活動休止」でもあるので同志の方はこれからもmarbleの音楽を聴き続けてお二人を是非応援して頂ければとても嬉しいです。
そう、菊池さんのソロユニットcosmonも
miccoさんのソロのワンマンも実は既に決まってて「次」はもう始まっているのです
今は、素直にそれぞれの活動に期待したいですし実際に足も運ぶつもりでいます
marbleというホームを飛び出した二人の旅立ちに想いを馳せつつ、いつか帰って来る事にも期待しながら
当レポートを締めようかな、と。では最後はこの言葉を贈りたいと思います。
marble、大好き!!
サトジュン夫妻からのお花。「ARIA」の映画観に行きますよ。
他にもいっぱいお花が届いててそれを眺めるのも楽しかったですねえ。