いつだってマイペース。
昨日、今日とヴィデオを回して「きこちゃんすまいる」を観ていた
これがまた・・・実に良い。癒されるし、純粋にあの頃に帰ったような気分になれる。
そんな風に自分が子供の頃の作品に固執するのはある種幼児退行であり懐古主義なのかもしれない
しかし、例えそうだったとしても、「好き」という気持ちだけは真実だとも思う
何年経っても同じキャラを好きでいいし、先に進めなくてもいい
いや、厳密に言えば全く先に進んでない訳でもないんだけど笑
ただ・・・
こういう空間にはあの平和だった時代の「匂い」が色濃く残ってる気がして
今が正直辛い気持ちが大きいからこそ、ただただ純粋だった頃の記憶を振り返りたくなるのかも
感動とか、超作画とかね、凄いとは思うけども、ぶっちゃけ今の自分には「必要ないかな。」って思う
ただ純粋に観ていてホッとする作品が観たい・・・それだけの話なのかもしれません。
ただ、この白雪姫の話を観ていて少し・・・というか、かなり泣きそうになった箇所があった
それは劇本番前日の夜、周りがきこちゃんの主役の事で盛り上がってる中できこちゃんだけが寂しそうに食事を採っているシーン
結果的に勘違いだったとはいえ、あそこには大舞台を前に控えた子供のアンニュイで切ない気持ちが全部詰まっていて
そういうシーンを観ていると子供の頃の記憶がふと蘇って来たりして、、、ヤバかったですね
子供の心というのは、大人が考えている以上に脆いものだった・・・というのを
あのシーンをずっと眺めていて実直に思い出してしまいました
また、儚げなBGMが実に最高で、
きこちゃん自身は不満も憂鬱も一切漏らしてないし嘆いてもいないのに、
音と表情だけで子供のセンチメンタルな想いをストレートに伝える事に成功しているのが凄いんですよね
勿論、リアルタイムで観てた時に同じことを考えてたか?って言えば全然考えてもいなかったでしょう(笑)
そういう意味では、懐古主義とかでもなく、「今だから出来る自分なりの発見」をちゃんと出来ている気がして、
だから子供の頃好きだった作品を掘り返すのにも「懐かしい」以上の意味があるんですよ。きっと。
しかも、無意識にプレッシャーをかけてる事を自覚して控えてくれる親や祖父たちの反応もまた良かったですね
ただ楽しくやってくれればいい、完璧じゃなくてもいい・・・本当に気持ち救われるのは
そういう配慮なのかもしれません。
とはいえ、原因はダイエットだった訳ですけど(笑
でも、それもまたある種の照れ隠し?のようなもので本当は少しはそういう気持ちもあったんじゃないかな。
想像ですけどね。
劇自体も面白かった
そこに至るまでが・・・
きこちゃんが物凄いストイック過ぎて(笑
他人のセリフまで覚えてしまう暗記のプロっぷりにニヤニヤしてたんですけど、
そこまで努力したのに、、、というよりも、そこまで努力した「から」、か?
結構劇の途中でウトウトしたりド忘れしちゃったりしてその辺がまたリアルで良いんですよね
スーパー幼稚園児からあるある的な流れに持っていくセンスがトンデモも親しみやすさも内包していて素敵かと
それでもアドリブで仕上げちゃうあたりがきこちゃんがきこちゃんたる所以なんですけどね・・・
最終的には、そんなきこちゃんの努力が報われるエンディングも良かった
先述のようにこのお話は3話も使って(一応1回分に収めてはいるが)描かれているので
その分成功に終わった甲斐が余計に大きいというか、純粋に感動出来る余地がありました
こういう時にやたら先生たち大人が優しくなる描写含めてノスタルジーのツボを刺激してきて堪らないですね
子供はやっぱり大人に褒められるの大好きですから、「やり遂げた」って事を認められると嬉しい
そういう真っ当な「正しさ」がきちんと存在している名話に仕上がってるかと思います
また祖父祖母ときこちゃんの目つきがやたら似てたのも面白かったですね
性格もどことなく似てるし、、、
隔世遺伝の匂いを存分に感じれたのも納得感があって良かったです。
なにより、白雪姿のきこちゃんが純粋に可愛かったのが大きかったですね
きこちゃんは一般的な美少女キャラとは違うし、そもそも美少女なのかも怪しいし(笑)、無口だし不愛想だし、、、
正直観る前は期待よりも不安のが大きかったんですけど、
声が雪野五月さんなんで純粋に可愛いし
表情も意外と女の子らしくてキュンキュン来ちゃったんですよね
それは別にロリコン的な意味合いではなく、純粋に・・・なんか(白雪として)「アリだな。」って思えたんです
これは評価的な意味だと相当押し上げてくれたまさにスタッフいい仕事してるなあ、って案件だったかと
まあ20年前のアニメに対して今更「いい仕事してる。」とか遅いと思うんですが笑
それでも、「これならみんな絶賛するわなあ。」ってラインまで
きこちゃんを可愛く描けているセンスには脱帽しました
きこちゃんはセリフの少ないキャラとして有名(?)ですが、
この回だけはめっちゃ喋ってる・・・!という意味合いでも貴重なワンエピソードだと思います
わざわざOPにきこちゃん白雪紛れ込ませてるのにも得心のいく初期の代表的なお話に仕上がっているかと
昨日これずっと観ていて癒されまくってました。だから感想も書きたくなったんです。
このアニメはあんまり語られないけど、
主題歌だったり劇伴だったりアイキャッチだったり、
当時楽しく観ていた思い出が観る度に蘇って来る感覚があって
需要はほぼないと分かってても好きすぎて語りたくなっちゃうんですよね
お話も過程に時間を割いて報われるトコまできっちり描いて、、、と
至極真っ当な作りで今観ても頷ける正しさがあります
めぐみ先生の棒読みを一瞬で消し去るきこちゃんの演技の対応力や急に出る「でゅん!」ってセリフ等(笑
コメディとしても笑いどころが多々あって大満足のエピソードでした
この時代のアニメはあんまり積極的に語られないのでこれからもちょくちょく語っていきたいです。
ぽよぽよザウルスだったりママは小学4年生だったりムカパラだったりバケツでごはんだったりね・・・(趣味の世界)。