そうそう。
この日本という国に住んでいて、
心底「嫌だな。」と思う事が2つある
1つは「やたらと他人を茶化したり揚げ足を取ること」
お前それ息吸うようにやってっけど、相手の気持ちを考えてんのか?って本気で思う
もう1つは、必ず何かの枠に誰かをハメこもうとすること
○○は○○じゃなきゃいけない~とか、
○○は○○すべき~、だとか
所謂固定観念、社会通念、大勢の頭の中で勝手に作られた類の「当たり前」の奴隷、、、のように感じる
つまりは多様性だったりそれぞれの「個性」が認められ辛い社会に生きているのは否定しようがない事実だと思います
自分や周りと違う人を見た時に「あっ、なんだあいつ(笑)」って思うか、
「あっ、オリジナリティがあっていいね。」って思うか・・・
結局はそういう事だと思うんですよね。
そりゃ、
「大多数」という拭い去れない事実をリーサルウェポンにして
ドヤ顔で勝ち誇るのはさぞかし気持ちがいいでしょう
しかし、
世の中の何もかもを「最大公約数」という物差しで図って正しい/正しくないを決め込むような世界は
はっきり言って息苦しいですし、逆に「まともではない」とか思ってしまいます
修斗が「それ」にどれだけ苦しめられて来たのか、
そして、
「それ」から解放される為にどれだけ頑張って来たのか・・・と思うと
未だに涙が出そうになってしまう、というのが本音ですね。。
だから、
「男だからチアをやるのは変」という世間一般の云う「まとも」に捉われてない、
それをまず「気にしない」沙穂という存在に凛ちゃんはまず「救われた」んでしょう
みんながみんな「常識」「まとも」「普通」というパワーモンスターを使用してくる世の中は逆に狂ってる風にも見える
この漫画はそういうちゃんと頑張ってる、、しっかりと頑張ってるのに報われないし、理解もされない
そういう人たちにしっかりとスポットを当てよう、としている風にも思えて
そこが大好きですし、
強烈に支持したくなる理由なのかもしれません。
ぶっちゃけて言えば、
「男らしい」だとか
「女らしい」だとか、
そういう価値観ですら個人的には本当どうでも良くて
男に生まれたら全員「男らしい」生き方を強要されんのか?
女に生まれたら全員「女らしい」生き方をしなくちゃダメなの?
って思うと、
しょうもない奴隷社会にも思えて来ますよね
“選択の自由”なんて、
実際にはあるようでないんですよ。
この漫画はそういうシビアな現実を描いてるから個人的な琴線に触れまくるんですよね。
凛ちゃんの表情を見て欲しい
こういう熱血系の主人公にありがちなドヤ顔感がまったくなく、
決死の表情そのものである
それは、(本当は)何も悪くないのに
懸命に頑張って足掻いて来たのに一切報われない修斗を観て来たからこそ、
本当に頑張ってる人にこそ報われて欲しい、陰でチャラチャラと茶化したり揚げ足取ってしたり顔の連中とは違う、
誰にも認められなくても一生懸命頑張ってる沙穂みたいな人にこそ報われて欲しい、、、、という
ただテンションで言ってるだけじゃない、
バックボーンに修斗という存在があったからこその
伊達や酔狂ではない「懸命な想い」が伝わって来る作劇に今週も心打たれてしまいました
外野から見れば冗談のように見えても、
本人からすれば真剣なんです。
それを分かってやれない社会というか、
安全圏で傷付かない条件下で嘲笑に興じるような「馴れ合いの世界」を逆説的に描き出している本作は
色々な意味合いで「読んで欲しい。」と素直に思える秀作に仕上がっていると思う
どんなにバカにされても、
どんなに理解されなくとも、
懸命に「自分」を貫いてこの子たちが報われる姿を見てみたい・・・
そう感じさせる作品になっていると個人的には思います
今のヤンジャンは再び戦国時代になりつつありますが、だからこそ個人的には大手振って応援したいです
勿論アンケは既に投函済み、感想も欠かさず書いていくつもりなのでよろしくお願いします
しっかりと「練習の成果」を如実に感じさせた凛ちゃんのダンブリングのシーンも良かったなあ・・・!!
修斗くんも大大大好きですけど、凛ちゃんも健気でまっすぐで、でも他人の痛みにも敏感で本当素敵な男の子だわ。
この方の描く男子キャラは「彼女のホントウ。」でも思ったけど、個人的なツボにハマるキャラが多いね。
是非今後も固定観念に常にケンカを売る作風で健闘していって欲しいです。
最後に・・・
最高でした!(超笑顔)
今後加入する女子部員も楽しみ~。