サブカルチャーマシンガン

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幸せのカタチ。/透明人間の骨 第十九話「親愛なるきみへ」 感想(ジャンプ+)

2018-02-20 | 荻野純













正直「何が幸せか」の定義って難しいですよね
確かに自分も人生で様々な失敗や挫折を繰り返して来たけど、
そのお陰で“今更感じる”幸福があったりもしますし
花だってそれまでの人生は暗い事ばっかだったけど、
だからこそ今週のお話のような「幸福」を得れた、とも言えるし・・・
この十九話を読みながらそんな事をふと考えてしまいました。

親御さんがクリスマスプレゼントを律義に買って幸せが溢れるような家庭には、
少なくとも末期は全然違う場所で違う心境で生きていたはず
だけど、
そんな「過去」があったからこそ、
自分の創作を喜んでくれたり一緒に美味しいもの食べたり、
そういった“当たり前の幸せ”が尊く感じられて読んでてグッと来たりもしちゃうんですよね
果たして順風満帆に、痛みも孤独も知らなかったとしたら、花は今週のような表情を出来てただろうか、、、と
ふと想像するとやや複雑ですが「だからこその幸せ」なんだろうなあ、って感じました。


みんなで曲を作って(みんなというか花と栞で)、
みんなでそれを聴いて、
みんなで美味しいもの食べて、
みんなでわいわいお話して・・・
やってることはごくごく普通のガーリーな日常描写なのに、
時折ちょっと涙が出そうになってしまったのは、
それが花にとってどれだけ尊いことなのか。。を(読者として)知っているからに他なりません
楽しそうなみんなの姿を観て、渾身の歌詞を読んで素直にジーンと来てたりもしましたが、
恐らくその感情もこれまでの「過程」があったからこそ・・・と思うと、
やっぱり良く出来たシンプルかつ味わい深い漫画だなあ。。って
個人的に強く感じてしまうのです
花が、
紆余曲折経て、
感情を、世界を取り戻す為の物語。
素敵だと手放しで書き切りたい気持ちでした。


後は、
罪の清算・・・ですかね。
花がどんどん栞LOVEになってるとこも含めて(笑
いよいよクライマックス、益々感情を込めて感想も書いていきたいと思う。








あと、
自転車屋の息子がちゃんと手伝ってるのも何気に良かったです(笑
細かいけどああいうトコ良いですよね。