サブカルチャーマシンガン

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新・syrup16g全曲レビューその3「ヒーローショー」

2018-11-16 | 新・syrup16g全曲レビュー









一生こんなのは不安です
意識は相当 不衛生なモード
神経症で交遊 増えねえ
人格矯正 手遅れのままでいいの









この曲はメロディ、アレンジだけ取ってみれば物凄く軽快でポップな曲ですけど、
歴代のシロップの中でも随一に聴きやすい曲ですけど、
歌詞の内容は逆にかなりシリアスなものになっています、
現代版のホノルルロック・・・ですかね。


・・・ま、
みんなに迎合しよう、
価値観を合わせよう・・・って
そんな風に考えてもそこには限界があるわな
そもそも、
他人に合わせて自分の形を上手く矯正しよう~って思ってる時点で落伍者そのものなんですよね
まあ一概に器用だから~、要領が良いから~という理由で上手く泳げる方々も居ますけど、
「そうではない」誰かに向けた、孤独なヒーローに向けた明るくも物悲しいテーマソング・・・という印象ですね
自分の中では。


でもこの曲は、
基本的にはかなりポップなのでロック好きでなくとも聴きやすくはあるんですよね
何かのテーマソングにしてもいいくらいキャッチーな分、
達観しつつもがいてる作中観が逆に胸に来て切ない気分になってしまう、
ある意味今までのシロップにはなかった類の聴かせ方をしている楽曲。。だと思っています
何かを我慢しながら人格矯正にいそしんでる様は正にヒーローに成れなかった少年そのものの憧憬でしょう。
そんな音が軽やかに、そしてシビアに鳴っている最新のペーソス・アンセム。
本当は誰もが「まともな人」になりたい、ただそれだけなんです。







歌詞の中では
「ほんとの悪党なんて もしかしたらいねえの」って歌われてますが、
それもまた真実なんでしょうね
そういう部分もまた好みな一曲です。