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本当は・・・・・。/ゾンビランドサガ 第8話「GoGoネバーランド SAGA」

2018-11-27 | ゾンビランドサガ
                            
                        最後は笑顔で終わる演出にまた泣いてしまう。









親父も決してリリィを傷付けたくてああいう事をしていた訳ではないと思う
勿論、お金に気が狂ってリリィを打ち出の小槌みたいに考えていた訳でもない
ただ、
画面の中でリリィが、
自分が心から愛するリリィが輝いているところを観たかった、
リリィをスターとして幸せにしてあげたかった・・・それだけだったんでしょうね。






でも、逆に言えば「それだけ」だったのがマズかった
リリィをスターに押し上げる事やファンの事を考えるあまり、
肝心のリリィ自身の気持ちだったり身体の異変に気付いてあげられる事が出来なかった
別に悪意があった訳でも利用する邪な想いがあったわけでもない、
「リリィのため」「みんなのため」と
責任と善意で行っていた事が“死”という最悪の結末を呼んでしまった・・・
親父にとってはTVを観たくなくなるぐらいにショックだったし悔やんでも悔やみきれなかったんでしょう。






きっと、
親父さんはかつての娘(息子だけど!)に似た子がアイドルをやってる事を知って、
懐かしさ、捨て切れぬ想い、どうしても気になってしまう・・・という気持ちの他に、
どこかで謝りたかったんだと思います。
もうちょっと大切にしてあげられたなら、
もうちょっとリリィの気持ちに寄り添う事が出来ていたなら・・・
そういう贖罪の感情を抱えている事がセリフや行動の端々から伝わって来てこの時点で個人的に泣いていました
本当は、ごめんって言いたかった
父親として謝罪したかった・・・。
そういう後悔の気持ちと、そんな気持ちを似た子(だと思っている)リリィに直に伝えに来る
親父さんの未だに自分のしてしまった事を後悔する強い感情がダイレクトに伝わって来たから泣けたのかもしれません。






だけど、
もっと泣けたのはそんな気持ちに触れたリリィのリアクションでした
死んでから大分経つのに、未だに自分の事を想って、こうやって自分の影を追い求めて、
「良い父親になれなかった。」という懺悔のような言葉を告げて去って行く・・・
リリィをその本人自体だとは(恐らく)思ってないからこそこのシーンは強烈な説得力があったように思います

リリィもまた、
本当は「ありがとう」って云いたかった
自分を愛してくれた事に対する感謝の気持ちを伝えたかった
死んでも、時間が経っても、ずっと自分の事を想い続けてる姿を見て感じるところがあったんでしょう

だから、その想いをステージで表したかった
「大好きだよ。」
「愛してるよ。」
何より、
「大丈夫だよ。」って伝えたかった。
今でも、死んでも、自分はステージの上で頑張って歌っていて、
“あの頃”と同じように誰かを、そしてあなたを元気にしてる事を知ってもらいたかった・・・。
そんなリリィの尊くて健気な想いが存分に伝わって来る作劇に誇張ではなく観ていて涙が止まりませんでした。






ライブシーンでは鼻水を垂らしてしまうくらい号泣しました
親父の気持ちになってみると、これ以上泣けるシーンなんてないってくらい素直に泣けてしまって
ポエトリーリーディングから始まる楽曲のドラマティックさも相俟って最高に感動的なシーンに仕上がっていました
本当は、
こういう風に理屈でダラダラ語るすき間なんてないくらいに、
ただただ「感情で泣けた」クライマックスになっていたんで
こういう風に長ったらしく語るのが野暮に思えるくらいなんですけど、
そうですね・・・
やっぱり、
一番泣けたのは最後はリリィが一切泣かずに終始「笑顔」だった点ですかね。
最後まで泣かずに、くじけずに、徹底して“元気な自分を見せたい”“素直な気持ちを伝えたい”という姿勢を貫いていたので、
その強さと美しさと、傷心しながら誰よりも自分を愛してくれた父親に対する最大限の「答え」・・・に
親父の気持ちとのシンクロもあって鼻水垂らしながら号泣するまで行ってしまったのかもしれません
本当は、
リリィだって親父の気持ちなんて分かってる
だから、
本当は会いたい
会って「大好きだよ。」って言いたい
だけど、
それは出来ないから、
せめて、
最高の笑顔を彼に見せたい・・・っていう
そういう水面下の想いが存分に画面から伝わって来たのが兎角素晴らしいお話だったように思います。


死ぬ程悩んで、
自分の顔を傷付けて、
ショックから表情を失って、
今でも贖罪の念に追われている
そんな最愛の父親に対する最高のアンサー・・・が
余計なものを削ぎ落してただただシンプルに力強く高らかに描かれていた傑作回でした。
本当は、謝りたかった
本当は、「ありがとう。」って云いたかった。
自分が本当は愛されてる事に気付けた事が嬉しかった。
そういう・・・
“本当”がセリフではなく表情や水面下で伝わって来てくれたのが何よりも嬉しかった。
間違いなくこれからの自分のアニメライフに於いてマスターピースとなっていく話数でしょう。


っていうか、こんだけ号泣したら、そりゃそうなるって!
本当に、この感想で少しでもこのアニメの良さが伝わってくれる事を願っています。
最後は、親父も未練や贖罪ではなく、ただただ純粋に“あの頃”のように応援して喜ぶ・・・
死してからそういう関係性にようやく戻れた顛末がまた美しくて、粋でした。
















オマケ




褒められて紅潮する純子さん可愛かった(笑
後半の下ネタに紅潮するトコもツボでした。





あと、
相変わらずさくらと巽さんの関係性が大好きです(笑
NL化希望(ん?